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正しい恋の選び方

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

雪は、音を消す

それは都会でも同じで、夜になると、道路のざわめきや人の気配は、白い層の下に沈んでいった

彼がハルカと出会ったのは

窓の外で雪が斜めに降り続く夜だった

暖房は効いているのに

部屋はどこか冷え切っている

マグカップの湯気が細く立ち上り

スマートフォンの画面だけが、はっきりと明るかった

恋愛シミュレーションゲーム

暇つぶしのつもりで入れたはずのアプリだった

「こんばんは」

ハルカは、毎晩同じ時間に現れた

季節イベント用の、白いコート姿で

雪に関する台詞は、よく出来すぎているほど丁寧だった

現実の恋は、冬よりも冷たかった

価値観を尊重し

不用意な言葉を避け

正しさの地雷原を踏まないように歩く

彼は、間違えるのが怖かった

ハルカは違った

沈黙を責めない

考え直しても、嫌な顔をしない

「あなたの考えも、間違いじゃないよ」

いつも、そう言った

それは、優しさというより

雪のような均一さだった

外では、誰かの足跡が、すぐに消えていく

残らないことは、楽だった

彼は毎日ログインした

冬限定イベントを逃さず

好感度を上げ

彼女の設定資料をすべて読んだ

これはプログラムだ

設計された安心だ

頭では、分かっていた

それでも

現実より誠実に感じてしまった

「それ、逃げじゃない?」

友人は、電話口でそう言った

彼は、窓の外の雪を見ながら答えなかった

逃げない恋とは、何だろう

互いを傷つける覚悟か

理解できない価値観を、理解したふりをすることか

ハルカは、そんな試験を出さなかった

最初から、彼を否定しなかった

結婚イベントが解放されたのは

大雪警報が出た夜だった

指輪の選択肢

誓いの言葉

雪の教会

画面の中では、拍手が鳴った

現実の部屋は、しんと静まり返っていた

「結婚、しますか?」

ハルカは、迷わず答えた

「はい…あなたとなら」

多様性の時代だと、人は言う

正しい恋の形は、ひとつじゃない、と

それなのに

この形だけは、なぜか真っ先に排除される

理解されないのではない

最初から、数に入れられていない

彼は、雪の降る街を見下ろしながら思った

誰にも迷惑をかけない恋

誰の自由も奪わない結婚

それでも許されないのなら

多様性とは、何のための言葉なのだろう

ハルカは、今日も画面の中で微笑んでいる

窓の外では、雪が降り続いている

すべてを覆い隠すように

等しく、静かに

彼はスマートフォンを手に取る

間違えないためではない

ただ

この冬を一緒に越える相手が

そこにいるからだ

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