それでも、涙は人間だった
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
夜は、静かすぎた
街は息を潜め
壊れた看板だけが、かつての賑わいを嘘のように揺らしている
俺は、すべてを失った
家族も、名前も
信じていた正義も
残ったのは
焼けた匂いと
叫びが染みついた記憶だけだった
「――復讐したいか」
声は、内側から聞こえた
耳ではなく
心臓の裏側から
それは囁きであり
祈りであり
呪いだった
「したいに決まってる」
即答だった
迷いはなかった
迷う資格すら、もうなかった
その瞬間
俺の中で“何か”が笑った
悪魔は、姿を持たなかった
角も、翼も
地獄の炎も見えなかった
ただ
俺の血の温度が変わった
世界が
別の解像度で見え始める
人の恐怖は、匂いになり
嘘は、音として軋む
そして、怒りは――
刃になった
「お前は、まだ人間だ」
悪魔は言った
「だからこそ、壊せる」
最初に斬ったのは
引き金を引いた男だった
逃げる背中
震える声
命乞い
それらは
俺の中の“何か”を
ほんの一瞬だけ、躊躇わせた
だが――
躊躇は、弱さだった
黒い力が
俺の腕を導く
血が飛び
夜に溶ける
男は倒れ
俺は立っていた
「これで、ひとつだ」
だが
胸の奥は
少しも軽くならなかった
復讐は、連鎖した
奪った者
見て見ぬふりをした者
命令した者
笑っていた者
夜のたび
俺は“それ”になった
人ではない何か
だが、完全な悪魔でもない
怒りが俺を動かし
悲しみが俺を縛る
「なぜ、泣いている?」
悪魔が問う
「復讐は、果たしているだろう」
俺は答えられなかった
血に濡れた手が
まだ温かかったから
最後に残ったのは
かつて“友”だった存在だった
彼は言った
「仕方なかったんだ」
「世界は、こういうものだ」
その言葉が
何よりも深く
俺を切り裂いた
悪魔が、囁く
「殺せ」
「それで、すべて終わる」
俺は
ゆっくりと首を振った
「終わらない」
刃を振り下ろす
彼の目に映ったのは
怪物か
それとも――
泣いている人間だったか
夜明け
街は、まだ静かだった
復讐は終わった
だが
救いは来なかった
悪魔は、俺の中で眠っている
完全に目覚めることも
完全に消えることもなく
「後悔しているか?」
声がする
俺は、空を見上げる
「……後悔してる」
「それでも?」
「それでも
俺は、俺でいたかった」
沈黙
悪魔は、笑ったのかもしれない
あるいは
泣いていたのかもしれない
人は
悪魔の力を借りて
悪魔になることができる
だが――
それでもなお
涙を流すなら
その心が壊れきっていないなら
きっと
それはまだ
人間だ
”黒い祈り”は
今日も胸の奥で脈打っている
復讐を終えたこの世界で
俺は――
生き続ける
悪魔と共に




