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眠れる獅子達

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

薄暗い部屋に、モニターの光だけが満ちている

昼と夜の境目は曖昧で、カーテンの向こうにあるはずの太陽は、もはや概念に近い

彼は椅子に腰かけ、指先だけを動かしていた

キーボードの音は小さく、規則正しい

外の世界では聞こえないほど、慎ましい咆哮だった

ニュースは今日も騒がしい

景気、戦争、炎上、謝罪動画

誰かが吠え、誰かが叩き、誰かが忘れられていく

彼はそれを眺めながら

「違うな」と、声に出さずに呟く

もし自分が話せば

もっと整理して語れる

もっと本質に近づける

論点も、感情も、歴史も、全部

だが、投稿欄はすでに埋まっている

短い言葉、強い言葉、燃えやすい言葉

獅子の咆哮が入り込む余地はない

彼は、別の場所を開く

匿名の空間

数字だけの名前が並ぶ掲示板

そこでは、彼の言葉はよく滑る

長く、理屈っぽく、少し古臭い言葉

誰かが「わかる」と言い

誰かが「長い」と言い

やがて、流れて消える

それでいい、と彼は思う

理解されなくてもいい

評価されなくてもいい

獅子は

常に吠えるものではない

彼の部屋には、本が積まれている

哲学、経済、SF、技術史

途中まで読まれ、付箋が貼られたままのものも多い

もし

もしこの知識が

この思考が

適切な場所に置かれたなら

そんな仮定を、彼は何度も噛み砕いてきた

そして、いつも同じ結論に至る

――今ではない

外の世界は、速すぎる

成果を急ぎ、結果を叫び

途中経過を許さない

獅子が目を覚まし

ゆっくりと立ち上がる時間は

どこにも用意されていない

彼はスマートフォンを手に取る

通知は、ほとんど来ない

たまに来るのは

配信サービスのおすすめと

通販サイトのセール情報

それでも

彼の頭の中では

今日も世界が再構築されている

政治の代案

教育の再設計

技術と倫理の折り合い

人が人でいるための条件

眠れる獅子達は

それぞれの巣で

静かに語り続けている

声を張り上げることなく

注目を求めることなく

夜が深まり

モニターの光が少しだけ暗くなる

彼は、最後に一行だけ書き残す

「結局、問題は単純だ。ただ、誰も聞こうとしないだけだ」

投稿はされない

下書きのまま、保存もされない

彼は椅子を離れ

布団に潜り込む

眠れる獅子は、今日も語る

その言葉は

世間に広まることはない

まるで

誰にも届かない寝言のように

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― 新着の感想 ―
こういう方、何万人くらいいるだろうか。 私も含めて…
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