まぶしいガラクタたち
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
彼は、自分のことを
出来の悪いガラクタだと思っていた
完成されていない
磨きも足りない
胸を張れる部品が、どこにも見当たらない
「上品なガラクタがいいよな」
そう呟きながら、鏡の前でネクタイを結ぶ
外側だけは、それなりに整っている
けれど中身は
どうしようもなく散らかったままだ
街には
きれいなガラクタが溢れている
洗練され
磨かれ
飾られ
SNSの棚に並べられたガラクタたち
それらは、ひどく輝いて見えた
純粋なガラクタ
おしゃれなガラクタ
魂を込めたと言い張るガラクタ
彼は、それらに
少しだけ嫉妬した
自分のガラクタは
あまりにも無防備で
飾り気がなかったからだ
「でもさ……同じじゃないか?」
誰かが言った
居酒屋の隅
安い酒の匂いが漂う場所で
表に出てこようが
奥に押し込まれていようが
それはガラクタだ
みんな、同じだ
その言葉に
彼は笑った
乾いた笑いだったが
どこか救われる響きがあった
完璧なガラクタになろうとして
何度も終わりかけた
最高のガラクタを目指して
他人と比べ
自分の部品を削り落とした
「もう終わりか?」
「もう終わりか?」
問いは
俺に向かって
お前に向かって
何度も繰り返される
それでも、不思議なことに
終わりかけた場所には
奇妙な美しさがあった
ある夜、彼は屋上に立った
風が強く
街の音が遠ざかっていく
「ああ……飛んで行けたらいいのに」
本気ではない
けれど、冗談でもない
風に乗って
意味もなく踊りたくなる場所へ
評価も
正解も
順位も存在しない場所へ
見たことのない世界
理由もなく
身体が揺れるところへ
そこには
何万ものメロディが流れていた
素敵な男と女がいて
欠けている部分さえ
問題にされない
壊れたところも
足りないところも
全部が光を反射していた
「……まぶしいな」
彼は目を細める
まぶしい
まぶしい
まぶしい
その光の中では
ガラクタであることは
恥ではなかった
上品だろうが
粗雑だろうが
磨かれていようが
むき出しだろうが
みんな、同じだ
彼は深く息を吸う
風が、背中をそっと押した
飛ぶわけじゃない
でも
ほんの少し、前に出る
完璧なガラクタじゃなくていい
最高のガラクタでなくてもいい
無理に磨かなくていい
リボンを結ばなくていい
ただ
このまま進めばいい
彼は屋上を降り
夜の街へ戻っていく
目の奥に
まだまぶしさを残したまま
ガラクタのままで
それでも
確かに
美しいままで




