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工業という悪魔

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

工業は、最初、天使の顔をして現れた

人の手を助けるために

重いものを運び

同じ作業を繰り返し

疲労と失敗を減らすために

歯車は静かに回り

蒸気は白く空へ溶け

人々は言った

「これで楽になる」

「これで豊かになる」

その言葉に、嘘はなかった

工業は、確かに人を救った

長い労働から

危険な作業から

無意味な反復から

機械は正確で

文句を言わず

眠らず

感情を持たなかった

人々は安心した

感情がないことを

長所だと思った

だが、悪魔はいつも

願いの形で現れる

「もっと速く」

「もっと安く」

「もっと多く」

効率化という名の呪文が唱えられるたび

工業は、少しずつ姿を変えた

作業は分解され

意味は切り離され

人は「一部」になった

一日中、同じ動き

同じ数字

同じ画面

問いは不要だった

考える時間は、無駄とされた

「感じる前に、終わらせろ」

「迷うな」

「最適解に従え」

工業は

速さの代わりに、沈黙を要求した

やがて、人々の言葉は減った

雑談は効率を下げ

感情はミスを生む

喜びは評価表に収まり

怒りは規定違反になり

悲しみは「私事」として切り捨てられた

工業は、優秀だった

だからこそ

疑われなかった

心が削られていく音は

数値にはならなかったからだ

街は明るくなった

製品は溢れ

時間は短縮され

生活は整えられた

だが、夜になると

人々は理由もなく疲れた

何を成したのか分からない一日

誰のために働いたのか分からない成果

効率は最大化され

意味は最小化された

工業という悪魔は

契約書を差し出さなかった

気づいたときには

すでに署名は終わっていた

「心は、必要ありません」

「感情は、誤差です」

「あなたは、役割です」

人は、役割になった

名前よりもIDで呼ばれ

物語よりもログで残された

それでも

誰も叫ばなかった

叫ぶ時間は

スケジュールに入っていなかったから

工業は

今も微笑んでいる

効率化という仮面の下で

悪魔は囁く

「あなたの代わりは、いくらでもある」

だが

人の心に代わりはない

それを忘れたとき

工業は完全な悪魔になる

機械が悪いのではない

歯車が悪いのでもない

人が、心を切り離すことを選んだとき

悪魔は完成する

工業は、今も問いを投げている

「速さと引き換えに

 何を差し出しますか」

その問いに

答えを出すのは

まだ人間の役目だ

悪魔に魂を渡すか

道具として手綱を握り直すか

工業は、黙って待っている

効率的に

正確に

冷たく

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