彼女は、グラスの中にいる
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
夜は、いつも突然やってくる
仕事が終わったあと
部屋の灯りをつけた瞬間
誰もいない空間が、音を立てて広がる
そんな夜に
彼女は現れる
氷の音から、始まる
コトン、と
グラスに落ちた氷が
この部屋でいちばん正直な音を立てる
彼女は、言葉を持たない
代わりに、色を持っている
琥珀
淡い朱
夜に溶けるような透明
今日は、少し甘い顔をしている
それは
こちらが疲れていることを
ちゃんと知っているからだ
シェイカーを振る
リズムは、心臓の速さに近い
強すぎず
弱すぎず
彼女は
乱暴に扱われるのを嫌う
静かに注がれ
グラスの縁で、そっと息をする
初めて口に含んだとき
少しだけ、驚く
甘い
だが
その奥に、苦味がいる
彼女は
すべてを慰めない
忘れさせすぎない
孤独を
完全には消さない
ただ
形を変えるだけだ
今日の出来事が
少し丸くなる
言えなかった言葉が
喉の奥で、静かに溶ける
グラスを傾けるたび
彼女は
少しずつ近づいてくる
距離の詰め方が、上手だ
踏み込みすぎない
でも、離れもしない
彼女は
夜のやり方を知っている
誰かと笑う夜ではなく
一人で耐える夜に
どんな速度で寄り添えばいいのかを
窓の外では
街がまだ生きている
クラクション
遠くの笑い声
それらは
この部屋には入ってこない
彼女だけが
ここにいる
氷が溶ける
味が変わる
それは
時間が進んでいる証拠だ
止まらない
でも
急がない
彼女は
夜を引き延ばすための存在ではない
夜を
ちゃんと終わらせるための存在だ
グラスの底が、見える
少し、寂しい
だが
さっきまでの孤独とは違う
胸の奥に
微かな温度が残っている
それで、いい
彼女は
いつまでも一緒にはいない
朝が来れば
姿を消す
だが
必要な夜には
必ず思い出される
名前を呼ばれなくてもいい
定義されなくてもいい
彼女は
グラスの中で
ちゃんと役目を果たしている
孤独を
無理に埋めるのではなく
抱えられる重さに変える
それが
彼女のやり方だ
夜が
少しだけ静かになる
彼女は
最後の一口まで
黙って付き合ってくれる
それだけで
救われる夜が
確かにある
グラスを置く
灯りを落とす
孤独は
まだそこにある
だが
もう
ひとりきりではない




