鋼の心臓が、名を探している
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
彼女は、廃棄場で目を覚ました
錆びた鉄骨
砕けた歯車
役目を終えた腕や脚が
土と油に半分埋もれている場所
そこで彼女は
自分の身体が人間ではないことを知った
胸を押さえると
鈍い音が返ってくる
皮膚の下で
金属が呼吸していた
心臓の代わりに
小さな炉がある
鼓動は正確で
冷たい
だが
確かに動いている
記憶は、なかった
名前も
過去も
理由も
あるのは
なぜか戦えるという事実だけだった
身体は
動きを覚えていた
拳を握ると
関節が最適な角度を選ぶ
跳べば
空中で重心を計算する
血の代わりに
油が滲む
傷口から覗くのは
歯車とケーブル
それでも
痛みはあった
廃棄場の下層には
人々が住んでいる
捨てられたものの上で
拾い、繋ぎ
生き延びる人々
彼女は
そこに紛れ込んだ
視線が集まる
好奇と、警戒と
欲望
鋼の身体は
価値になる
ある夜
彼女は襲われた
理由は単純だった
――強そうだったから
拳が飛ぶ
刃が光る
彼女の中で
何かが目を覚ます
考えるより早く
身体が動いた
骨が砕ける音
金属が歪む感触
人の悲鳴と
機械の軋みが混ざる
それは
美しいとは言えない
だが
正確だった
戦いのあと
彼女は震えた
怖かったのは
殺しかけたことではない
それを、ためらわなかった自分だった
「私は……
何なんだ」
人なのか
兵器なのか
それとも
捨てられた部品の集合体か
彼女は
自分の胸を叩く
コン、という音
だが
その奥で
微かに熱が揺れていた
戦うたび
その熱は強くなる
壊すたび
自分が輪郭を持つ
それは
恐ろしい発見だった
彼女は知る
意味は、与えられるものではない
選び続けた結果
後から張り付くものだ
ある日
彼女は上を見上げる
遥か上空
空に近い都市
光と清潔と
冷たい秩序の世界
そこから
すべてが落ちてくる
物も
人も
価値も
「……行くしかない」
記憶を探すためではない
誰かに認められるためでもない
自分が何を壊し
何を守る存在なのか
それを知るために
鋼の脚で
地を蹴る
油が滴り
傷は塞がり
心臓炉が強く脈打つ
彼女は
まだ未完成だ
だからこそ
進める
人でなくてもいい
機械でもいい
――選ぶ意思があるなら
廃棄場に
小さな足跡が残る
それは
鋼でできた少女が
自分になるために歩き出した証だった




