緑の巨人
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
かつて、森は歩いていた
枝を揺らし、根を鳴らし
ゆっくりと大地を踏みしめながら
緑の巨人たちは世界を巡っていた
巨人の肌は苔と樹皮で覆われ
血の代わりに樹液が流れ
吐く息は霧となって朝露を生んだ
人は、彼らを恐れなかった
なぜなら、巨人は敵ではなかったからだ
森と人は、共に生きていた
人は木を一本切る前に
必ず巨人に声をかけた
「この木を借りる」
「火を起こすためだ」
「冬を越えるためだ」
巨人は頷き
枝を一本、静かに折って差し出した
人は必要以上を取らなかった
巨人は必要以上を与えなかった
それで、世界は保たれていた
だが――
火が変えた
最初の火は、祝福だった
闇を追い払い
獣を遠ざけ
寒さから命を守った
巨人たちは、それを咎めなかった
火は、森の中でも生まれるものだったからだ
しかし、やがて火は
「守るための道具」から
「奪うための力」へと変わった
人は火で木を倒し
火で森を切り拓き
火で土を焼き
火で鉄を生んだ
火は、人の欲望を照らした
「もっと欲しい」
「もっと速く」
「もっと強く」
その言葉が
森に染み込んでいった
巨人たちは、次第に疲れていった
歩くたび
足元から緑が失われる
倒れた仲間の体は
火に焼かれ
ただの材木になった
それでも、巨人は怒らなかった
彼らは、世界を長く見すぎていた
人の栄枯盛衰も
獣の興亡も
すべて通り過ぎるものだと知っていたからだ
だが、最後の森が燃えた夜
緑の巨人は立ち止まった
空は赤く
火の粉が星のように舞っていた
「……もう、歩けない」
それは言葉ではなかった
大地が軋む音だった
人々は、恐怖と欲望の入り混じった目で
巨人を見上げた
「倒せ」
「燃やせ」
「これで、森は終わる」
火が投げられた
炎は、樹皮を舐め
苔を焼き
幹の奥へと喰い込んでいった
巨人は、最後まで人を踏み潰さなかった
ただ、ゆっくりと膝をつき
森が倒れるように倒れた
倒れた体から
種がこぼれ落ちた
誰も気づかなかったが
その種は、火の下でも生きていた
人の時代が来た
森は小さくなり
巨人の姿は物語になった
だが、雨の多い年
焼け跡から若木が芽吹く
人は言う
「ただの雑草だ」
「邪魔だ」
しかし、大地は覚えている
緑の巨人は
滅びたのではない
立ち止まっただけなのだ
火が静まり
欲望が尽きたその先で
再び森が歩き出す日まで
そのとき、人は――
共に歩けるだろうか
それとも
再び火を選ぶだろうか
緑の巨人は
答えを急がない
森の時間は
いつも、人よりも長いのだから




