0:00 赤い海が鳴く
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
0時ちょうど
赤い海から、サイレンが鳴った
それは音というより
頭の奥を直接かき回す振動だった
潮見谷村の夜は、もともと静かすぎる
虫の声も、犬の遠吠えもない
あるのは、潮の匂いと、湿った土の感触だけ
青年は、村外れの公衆電話の前に立っていた
なぜここに来たのか、もう思い出せない
気づいたら、村にいて
「帰らなければならない」という感覚だけが残っていた
――鳴るな
そう思った瞬間、サイレンが鳴った
遠くの海が、赤く光る
月明かりではない
血のような色が、水面を覆っていく
同時に、村が変わる
家の灯りが一斉に消え
闇の中で、誰かが立ち上がる気配がした
「……おかえり」
背後から、声
振り向くと
昼間に話したはずの老婆が立っている
だが、目が合わない
視線は、どこか“違うもの”を見ていた
青年は、息を殺す
逃げなければならない
理由はわからないが
逃げなければ死ぬと、身体が理解している
足音が増える
水を引きずるような音
鈍く、重い
視界の端で
“それら”が見える
村人だったもの
首が不自然に傾き
動きは遅いのに
確実にこちらを把握している
青年は走る
田んぼのあぜ道を
息が切れるまで
途中、民家の影に隠れる
心臓の音がうるさすぎて
自分の居場所を教えてしまいそうだった
サイレンは、まだ鳴っている
その音に合わせるように
村全体がこちらを見ている気がした
――ここでは
生き延びるためのルールがある
――音を立てるな
――光を見せるな
――そして、誰も信じるな
青年は、ふと気づく
逃げているはずなのに
道がすべて
同じ場所に戻ってくることに
公衆電話が、また目の前にある
受話器が、ゆっくり揺れた
鳴っている
誰かが、かけている
出てはいけないとわかっている
それでも
手が勝手に伸びた
受話器を取る
ノイズの向こうで
自分の声が聞こえた
「――まだ、逃げてるの?」
次の瞬間
サイレンが止んだ
静寂
そして
村のどこかで
新しい足音が鳴り始めた




