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重力が彼女を選んだ日

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

目を覚ましたとき、空が下にあった

それが、この街の最初の異常だった

少女は自分の名前を知らない

過去も、来歴も、なぜここにいるのかも

ただ、風に浮かぶ街――無数の建物が積み重なり

上下の概念が曖昧な都市で、彼女は一人、瓦礫の上に横たわっていた

「にゃあ」

黒い猫がいた

夜空を切り取ったような毛並みの、不思議な猫

少女が立ち上がろうとした瞬間、世界が傾いた

否――傾いたのは世界ではない

彼女の中の“下”が、書き換えられた

足元が空へと変わり

背中側に街が落ちていく

「……落ちてる?」

恐怖より先に、理解が来た

これは事故ではない

選択だ

彼女が“下”だと決めた方向へ

世界が応えている

猫が肩に乗る

重さはない

だが確かに、存在だけはあった

少女は空へ踏み出す

墜落するように、飛ぶ

蹴る

回る

落下の勢いが、身体を武器に変える

街の隙間を

空の裂け目を

彼女は滑り落ちていく

だが、この街は優しくない

空には黒い歪み――重力嵐が生まれ

そこから“重さを失った敵”が這い出してくる

少女は考える

敵を倒す方法ではない

どこを“下”にするかを

視線を定め

内側でスイッチを切り替える

次の瞬間

彼女は敵そのものへ落ちていった

衝突

破壊

空間が軋む

戦いの最中、別の少女と出会う

同じように空を踏み

同じように重力を裏切る存在

その瞳は、敵意と哀しみを同時に宿していた

「……あんたも、選ばれたの?」

答えはない

ただ、互いに“落ちる方向”だけが交差する

戦いはすれ違

少女はさらに高みへと導かれていく

上層へ

街の核心へ

そして、自分自身の内側へ

彼女は気づき始めていた

重力を操っているのではない

重力に問いかけられているのだ

――お前は、どこを下にする?

――何を基準に、世界を選ぶ?

記憶の空白が、微かに揺れる

だが少女は、まだ答えを選ばない

猫が鳴く

街が軋む

空が、また“下”になる

少女は微笑み、踏み出した

落ちることを恐れない者だけが

この街を救えると――

重力は、そう決めていたから


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