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時代と共に

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

男は、昭和の人間だった

働くことは、生きることだった

汗を流し、歯を食いしばり、競争の中に身を置くことが誇りだった

朝は誰よりも早く会社に入り

夜は誰よりも遅く帰る

タイムカードは形だけで

会社にどれだけ身を置いたかが評価だった

上司に怒鳴られ

先輩に叱られ

それでも歯を食いしばってついていく

酒の席は仕事の延長で

逃げ場などなかった

だが、不思議と――そこには活気があった

「やってやるぞ」という空気

誰かに勝ちたい

認められたい

結果を出したい

男は、その空気の中で育った

徹夜続きの現場

失敗して怒鳴られ

それでも翌朝には出社した日々

プロジェクトをやり切った夜

薄暗い居酒屋で交わした乾杯

あの一杯の酒の

やけにうまかったことを、今でも覚えている


やがて男は出世し

部長になった

責任ある立場

部下を率いる立場

男は、迷わなかった

「こんなんじゃだめだ!」

「違う! ここはもっとこうだ!」

「やり直せ!」

叱責とも取れる熱い言葉

だが、それはかつて自分が受けた教育だった

これが正しい

これで人は育つ

そう信じて疑わなかった

だが――

部下は、ついてこなかった

最初は一人

次に、また一人

気づけば、部署から人が消えていく

退職届

異動願い

沈黙


ある日

かつての上司――今は専務となった男に、呼び止められた

「……もう、いいだろ」

低い声だった

「そのくらいにしとけよ」

「時代は変わったんだ」

男は、何も言えなかった

振り返れば

かつて同じように熱く会社を動かしていた先輩たちも

今はすっかり角が取れ

覇気のない表情で席に座っている

男の中の熱は

少しずつ、確実に下がっていった

気づけば

怒鳴ることも減り

意見を言うことも減り

ただ流れを見るだけの存在になっていた

午後の会社

静かな時間

男が資料に目を落としていると

若い男が、少し戸惑った様子で近づいてきた

「あの……」

男は顔を上げる

若い男は、胸に抱えた企画書を差し出した

「これ……今回の企画です」

男は受け取り

「ああ……」と短く返して目を通す

数字は甘い

想定は楽観的

詰めきれていない部分が、すぐに目に入る

――粗削りだな

男は、すぐに気づいた

だが、何も言わない

数分後、企画書を閉じて言う

「……うん…いいんじゃないかな」

「ハンコを押せばいいのかな?」

企画書を返す

若い男は、一瞬黙り込んだ

そして、声を荒げた

「……いえ!」

男は、少しだけ目を見開く

「そんなはずありません」

若い男は、企画書を指差す

「ここ、甘いですよね」

「この想定、現実的じゃない」

「ここも……詰めきれてないです」

男が

見ないふりをしていた場所だった

「このまま通したら、困るのは現場です」

「だから……ちゃんと、意見ください」

男の胸が、静かに揺れた

ああ――

これだ


かつての自分

上司の机に企画書を叩きつけ

怖くても、歯を食いしばって意見を言った、あの頃

男は、ふっと笑った

「……そうだな」

椅子を引き寄せる

「ここは甘い」

「ここは数字が足りない」

「でもな……」

若い男を見る

「この発想は、悪くない」

若い男の目が、わずかに輝いた

「今すぐ直してこい…時間をやる」

「やり切れ!」

短い言葉

だが、そこには、確かに熱があった

若い男は、小さくうなずいた

「はい!……ありがとうございます!」

男は、何も答えず、窓の外を見る

時代は流れる

昭和は遠ざかり、現代が続いていく

もう戻らないやり方

もう許されない熱


それでも――

こんな時代でも

たった一人でいい

立ち止まり

「ああいう生き方も、確かにあった」

そう考えてくれる者がいるなら

それは引き継ぐことじゃない

繰り返すことでもない


ただ、

想いが、どこかで響けばいい

男は、静かに思う

時代と共に、形は変わる

だが、想いまでは消えない

それを受け取る者が

この先のどこかに一人でもいるなら

――それで、十分だ


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