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黄色に溺れる男

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

その男は、いつも貧しかった

 金も、名声も、安らかな眠りも持たなかった

 小さな部屋

 壁は荒れ、床には絵の具の染み

 窓の外には南の町の光がにじみ、夜は異様に明るい

 男は、机の上の安酒を見つめていた

 透明な液体は、光を受けて歪む

 一口あおると、喉が焼け、世界が一段階だけ遠のく

 ——これでいい

 彼はそう思った

 現実は、素面ではあまりに痛すぎたからだ

 画家としての評価は低く

 売れた絵は、ほとんどない

 生活は、遠くにいる弟からの仕送りに頼っていた

 それでも、描くことだけはやめなかった

 酒が回ると、色が変わる

 夜がうねり、星が脈を打ち

 世界は静止画ではなくなる

 空は渦を巻き

 木々は叫び

 太陽は暴力的なほど黄色く輝いた

 男は震える手で筆を取る

 ——見えている

 誰にも見えないものが、確かに

 キャンバスの上で、線が踊り

 色がぶつかり合い

 現実よりも現実らしい何かが生まれていく

 酒は、彼を壊した

 精神はたびたび崩れ

 衝動は制御を失い

 取り返しのつかない夜もあった

 人々は彼を怖れ

 奇人だと囁き

 街から遠ざけた

 療養所の白い壁

 鉄格子越しの空

 それでも彼は描いた

 麦畑

 糸杉

 夜の星

 生きることは苦痛だった

 だが、描くことだけが

 この世界とつながる唯一の方法だった

 「美しいものは、必ずある」

 誰に聞かせるでもなく

 彼はそう呟いた

 最後の年

 評価はほとんど変わらなかった

 未来があるとも思えなかった

 それでも

 彼の描いた色は

 確かに生きていた

 男は、静かな場所で

 自ら幕を引いた

 その時

 彼の絵は、ほとんど知られていなかった

 だが、時間だけが

 彼の味方だった

 死後

 彼の残した絵は世界を巡り

 狂気と孤独と愛と祈りを

 鮮烈な色で語り続ける

 酒に酔い

 現実に傷つき

 それでも描き続けた男

 彼の名前を知らなくてもいい

 星が渦を巻く夜を見て

 胸がざわつくなら

 それで十分だ

 ——彼は、今も

 絵の中で生きている


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