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いっときのぬくもり

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

――パチッ

 薄暗い部屋の中で、封を破られた音がした

 僕は目を覚ます

 袋から出され、手のひらに乗せられた瞬間

 空気と混ざった鉄の粉が、じんわりと熱を帯びていく

 「お、あったけぇ……」

 人間の声がする

 その手は冷たく、かじかんでいた

 僕の身体はゆっくりと熱を出し、彼の手のひらにぴたりと貼りついた

 ああ、これが“冬”か

 外の空気は息を白くして

 誰もがうつむきながら駅へ向かって歩いていく

 吐く息が凍るほどの朝

 僕は初めて、自分の存在の意味を知った


 通勤電車の中

 人々の手にはスマートフォン

 でも、彼のポケットの中には僕がいた

 揺れるたびに、身体がこすれて、熱が伝わっていく

 ぬくもりが、彼の冷たい指先を包む

 「ふぅ……助かるな、これ」

 そのつぶやきが、妙に嬉しかった

 僕はただのカイロ

 けれど、誰かの朝を支えている


 昼

 デスクの上、彼の手が忙しくキーボードを打つ

 外では粉雪が舞い始めていた

 僕はまだ温かい

 だけど、さっきより少しだけ熱が弱くなってきている

 「もう午後か……」

 彼が小さく伸びをした

 僕はポケットの中で

 最後の力を振り絞って熱を生み出す

 ――もう少し

 あと少しだけ、この人をあたためたい


 夜

 帰り道の風は、朝よりずっと冷たかった

 彼はコンビニの袋を提げながら、ポケットの中を探る

 「……もう冷えちゃったか」

 そう言って、僕を取り出す

 僕はもう、すっかり熱を失っていた

 身体の中の鉄の粉は、白く乾いて

 もうどんなに揉まれても、温もりを取り戻せない

 ごみ箱のフタが開く音

 そして――ストン

 闇の中で、僕は静かに落ちていった


 最後に見たのは

 白い吐息を空にのばしながら歩いていく彼の背中

 コートのポケットには、きっと新しい僕の仲間が入っているだろう

 それでいい

 僕は“いっときのぬくもり”

 使い捨てでも

 たった一日の熱で、誰かを救えたなら――それで十分だ


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