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黒くて、やさしい

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)


おれは、カラス。

名前なんてないが、あの少女はときどき「クロスケ」と呼ぶ。

朝になると、電柱の上から街を眺める。

車の音、人間の声、風のにおい、パンの焼ける匂い。

ぜんぶ、空の上から見える。

けど、人間は見えないものが多すぎる。

「うるさい」「くさい」「まぶしい」と言いながら、

いちばん大事なものには、気づかないまま歩いていく。

今日も少女が、橋のたもとに座っていた。

赤いランドセル。空っぽの水筒。

誰にも気づかれず、ただ空を見ていた。

だから、おれは落ちていたビー玉を咥えて、彼女の前に置いた。

青くて丸い、それはちょっとだけ空に似ていた。

少女は驚いた顔をして、そして――笑った。

「ありがとう、クロスケ」

おれはカァ、と一声鳴いて飛び立つ。

人間の言葉なんてわからないけど、

あの声の温度は知ってる。

街は今日も騒がしい。

だけど、おれの羽ばたきでひとつくらい、風の形を変えられる。

電線の上から見ている。

見守る、というより、ただ“見ている”。

見えないものを、ちゃんと見えるように。

それが、カラスのおれにできる、小さな仕事。

夕暮れ、少女は帰っていく。

ランドセルには空の色とビー玉。

そして、ちょっとだけ、カラスのやさしさが入っていた。



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