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絡繰師 ―カラクリシ―

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

時は戦国

群雄が覇を競い、血が土を赤く染める時代

夜風に焦げた匂いが漂う中

一人の男が焼け落ちた村に立っていた

黒羽織の男――時雨しぐれ

腰に背負うのは、黒塗りの木箱

そこから、金属の糸が幾筋も覗いていた

「……まただ。欲と怨が、花よりも早く咲く」

時雨は木箱の蓋を開けた

中には、白磁の顔を持つ“からくり人形”が眠っていた

瞳は紅玉のように輝き

唇は閉ざされたまま、何も語らない

彼女の名は――おおすず

だが、彼女はただの人形ではない

時雨の胸元から、一本の紅い糸が伸びている

それはお鈴の胸へと繋がれ

まるで“二人でひとつの命”を共有しているかのようだった

「行くぞ……お鈴」

糸が鳴り、夜風が揺れる

お鈴の身体が静かに立ち上がり

ぎい、と金属の音が夜を裂いた


黒頭一味(くろがしらいちみ)

人を(さら)い、村を焼き、笑う悪党ども

砦の門前に、少女の影が立つ

赤い着物、無表情の顔

その背中から、糸が闇へと伸びていた

門番が呆けた声を漏らす

「……ガキか?」

次の瞬間、糸が閃く

喉を裂き、血が霧のように舞った

屋根の上――糸を操る男の指が動く

「咲け、紅い花」

お鈴の刃が閃き、賊たちが倒れていく

その姿はまるで舞姫

だが、その舞は命を奪うためのものだった

砦の奥へと進みながら、時雨は呟いた

「……お前を人に戻すために

オレは今日も、人を殺める

なんと皮肉な糸の結び」

お鈴は何も答えない

ただ、糸を通して彼の鼓動だけが返ってくる


砦の最奥

盗賊頭・黒頭が、刀を構えて立ちはだかる

「てめぇが絡繰師(からくし)か……

 見りゃわかるぜ、その糸

 まるで“お前と人形が一心同体”って顔だな」

時雨の瞳に狂気が宿る

「当然…こいつはオレの妹

死んだ奴を、この手で“生き返らせた”のだ」

黒頭の顔が歪む

「……肉親を人形に変えるとは、とんだ畜生め!!

 それでも人間か!?」

時雨の唇が歪む

笑っているのか、泣いているのか判別できぬ表情で

「人間? はは……

オレが人間であったのは、お(すず)が死ぬ前までよ!

今のオレはただの――“糸の亡霊”だ」

その瞬間、糸が光る

お鈴が前へ跳び、刃を振るう

黒頭の太刀が火花を散らし、押し返す

「うぉぉぉっ!!」

戦いの中、黒頭は叫ぶ

「その糸…そして人形……!

 お前が止まれば、あいつも止まるんだろ!?

 糸が……お前の心臓に繋がってやがるッ!」

時雨の頬が引きつるが唐突に笑みにかわる

「うははは!あぁ、そうだ

この糸は、俺の命そのもの

お鈴が動くたび、ワシの心臓も痛む

だが、それでいい!

俺は一人ではないのだッ!!」

その声は、狂気の叫びだった

糸が震え、血が滲む

お鈴の瞳が紅く光り――

刃が一閃

黒頭の首が、落ちた


砦は燃え、夜が明けた。

時雨はお鈴を抱き上げ、瓦礫の中を歩く

お鈴の胸の歯車が、微かに音を立てて止まる

「……眠るか?…いい、もう休め」

しかし、時雨の胸も同時に痛んだ

紅い糸が、彼の心臓から血に濡れている

「あぁ……結局、俺もお前と同じ

絡繰(からくり)に魂を囚われた、ただの人形よ」

彼は微笑み、再び木箱の蓋を閉じる

「行こう……お鈴

この世の糸がすべて切れるその日まで

我らはまだ――“生きよう”」

朝焼けの中

旅の男と木箱が歩み去る

風が吹き抜け

遠くで、鈴の音がひとつ、響いた



「狂気とは、愛が腐りきった果てに咲く花

その糸を断つことは、誰にもできぬ」


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