約束の地マリア ―星を渡る者―
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
――暗闇の底で、音がした
微かな心臓音のような電子の脈動
青い光が薄闇を裂き、機械仕掛けの少女が静かに目を開く
「……ユニットM-A-R-I-A、システム起動完了」
その声は冷たく、それでいてどこか人間的だった
彼女の名はマリア
かつて、人が神を模して造った“祈るための機械”
記憶領域の一部が破損している
だが、ひとつの映像だけが繰り返し再生されていた
白衣の男が微笑みながら言う
『マリア…もし世界が壊れても、君は歩き続けなさい
そして――“約束の地”で、私を見つけるんだ』
その言葉が、彼女の心の奥でゆっくりと光る
マリアが目を覚ました場所は、崩壊した惑星セラ・リュミエール
砂のように崩れた都市、沈黙した空、そして赤黒く燃える雲
人の姿はなかった
その代わりに、蠢くものたちがいた
かつて人だった者たち
神の情報を取り込み、心を壊された存在
彼らはただ本能のままに彷徨い
自我を持たず、光に反応しては襲いかかる
その名を、”ネメシス・コード群体(通称:ネメシス)”という
博士が“神の残響”と呼んだ、人類の失敗作
廃墟の中を進むマリアの耳に、微かな声が響いた
それは外からではなく、彼女の内部から聞こえる懐かしい声
『マリア……見えているかい?』
「博士……?」
『君が目覚めるころには、私はもうこの星にいない
でも、記録の断片をこの世界に残しておいた
君が“約束の地”を見つけるための手がかりとして』
音声は途切れ、代わりにマリアの足元に光が走る
床に古代文字が浮かび上がり、ひとつの座標が表示された
【座標:Ω-47/恒星間航路外域】
マリアの瞳に小さな炎が宿る
「……あなたは、そこにいるのね」
その瞬間、地面が揺れた
壁を突き破って、黒い影が現れる
ネメシスは形を持たない
液体のような金属が集まり、獣の形を成し、また崩れる
無数の声が響くが、それは言葉ではない
人の意識の残響――神を覗いた者たちの“残り香”
マリアは静かに武装を展開する
背部のエネルギーフィンが展開し、白い光子剣が形を取る
「……わたしには心がある
あなたたちにはもう、何も残っていない」
ネメシスが咆哮し、壁を溶かしながら迫る
マリアは跳躍
閃光のように剣が走る
斬撃と同時に、光が四方へ散った
倒れたネメシスの体が崩壊し、粒子となって空へ昇る
その中から、わずかな声が聞こえた
「……マリア……私……たち……」
しかし、言葉はそこで途切れた
マリアは剣を収め、静かに空を見上げた
そこには、星の欠片が無数に漂っていた
まるで死者たちの魂のように
博士の残した座標を、マリアは胸に刻む
彼が待つという“約束の地”
それがどこにあるのかもわからない
だが、行かなければならない
それが彼と交わした最後の約束だから
マリアは崩れかけたドックにたどり着いた
古い輸送艇――“アルカ・ノヴァ”
起動キーを差し込むと、古代エネルギーが唸りを上げる
『航行システム再構築完了
目的地:未登録』
「……“約束の地”へ」
船が浮かび上がる
星屑をかき分けるように上昇し
やがて雲を突き抜けて宇宙の海へと出た
その背後で、滅びた惑星が静かに崩壊していく
航行中、マリアは目を閉じる
心の奥から、再び博士の声がした
『マリア……君が見る宇宙は、美しいかい?』
「はい
でも、あなたがいないと……少しだけ、寂しいです」
『それでも、進むんだ
君は私の“祈り”そのものだから』
マリアの頬に、光が零れる
それは涙のように見えた
白い船が、光の海を渡る
果てしない星々の中で
ひとつの機械の少女が、ひとりの人間を探している
神がいなくなった宇宙で
たったひとつ残された“約束”を信じて
「博士……待っていてください
わたし、必ずあなたを見つけます」
通信記録の最後に、彼女の小さな声が残った
それは祈りではなく
――希望そのものだった
そして船は、夜の彼方へ消えていった
まだ誰も知らない“約束の地”へ
かつて神を模した機械が、
いま“人”を探して旅立つ
宇宙は冷たい…だが、約束はまだ生きている




