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トリの不思議なダンジョン

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

夜明けの森の奥

 霧の中に、ぽっかりと開いた穴があった。

 村の者たちはそれをこう呼んでいた。

 「記憶の穴」

 そこに落ちたものは、みんな――

 “自分が誰だったか”を忘れてしまうという。

 ある日、その穴の前に、

 一羽のにわとりが立っていた。

 名前は――ピヨ太

 いや、たぶん

 本人もよく覚えていなかった。


 ピヨ太はある朝、目を覚ましたときに気づいた。

 ――「卵を、どこに置いたか覚えていない」

 巣の中は空っぽ

 風が鳴るばかりで、温もりのかけらもない。

「……わからない。でも、探さなきゃ」

 ピヨ太は小さな羽を広げ、

 “記憶の穴”へと飛び込んだ。


 落ちた先は、薄暗い不思議な世界

 道は毎回違い、階段は勝手に動き、

 壁には卵の模様が浮かんでいた。

「コケッ……ここ、どこ……?」

 すると足元から声がした。

 金色の羽根を持つヒヨコが跳ねて言った。

「ここは“忘れたこと”が形になった世界だよ

 出たいなら、自分を思い出すことだね」

「自分を……?」

「うん…思い出せば、出口が見える

 でも、忘れたまま進むと――君は“ただのトリ”になる」

 ピヨ太は小さく頷いた。

 怖かったけど、進むしかなかった。


 ダンジョンを進むうち、

 ピヨ太はいくつもの“記憶の欠片”を見つけた。

 一枚の羽根

 温かい陽だまり

 そして、あの“声”

『ピヨ太、ちゃんと見ててね

この卵、もうすぐ生まれるのよ』

 ――思い出した。

 自分には、仲間がいた。

 大切な“誰か”が

 だが、その瞬間

 闇の奥から黒い影が現れた。

「お前が思い出せば、私は消える

 それが嫌だ。だから……帰すわけにはいかない」

 それは、ピヨ太自身の影だった。

 “忘れること”に安らぎを覚えたもう一人の自分


「思い出すのは痛いことだよ

 失くした温もり、壊れた巣、割れた卵

 それでも思い出したいのか?」

「……うん…痛くても、思い出したい」

 ピヨ太は震える羽を広げ、

 影の自分へ突き進んだ。

 羽が舞う

 光が溢れる

 気づくと、ピヨ太は

 あの卵の前に立っていた。

 ひび割れ、今にも生まれそうなその卵

 ピヨ太はそっと、温めた。

 まるで、それが世界の中心であるかのように


 ――コッ、コッ、ピピッ!

 卵が割れ、小さな雛が顔を出した。

「……覚えてるよ

 君を守るために、オレはここに来たんだ」

 ヒヨコが鳴いた

 ピヨ太は笑った

 光が満ち、ダンジョンがゆっくりと消えていく

 風の匂い

 朝の光

 ピヨ太は再び地上に戻っていた。

 胸には、温もりの残る小さな卵の殻


 村の丘の上、朝日が昇る。

 ピヨ太は空を見上げ、羽を広げた。

「忘れても、また思い出せばいい

 そうやって、世界は続いていくんだ」

 その声は風に乗り、遠くまで届いた。

 ――コケコッコーッ!!

 新しい朝

 ピヨ太の“次の冒険”が、また始まる。


記憶は風

羽ばたくたび、どこかへ舞い上がる。

でも、風が止むたびに――心はまた、帰ってくる。


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