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深夜零時のログイン者 ― アリア

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

深夜零時

 現実世界の街は眠り、

 僕の部屋だけが青白い光を抱えていた。

 ヘッドギアを装着する。

 視界は暗転し、静寂のあと――

 《Sphere Online》

 ――仮想大陸アステルへようこそ

 僕はもう、

 “現実の僕”ではなくなる。


 ログインした瞬間、

 画面がざらりと乱れた。

 いつもの森林エリアでも、

 人で賑わうロビーでもない。

 そこは――

 どこまでも白い廃墟だった。

 折れた塔

 空洞の建物

 霧に沈む街並み

「……どこだここ?」

 メニューを開こうとしても固まり、

 ログアウトコマンドは灰色で押せない。

 背筋が冷える。

「また……バグエリアか」

 運営からの警告もない。

 チャットには誰もいない。

 ただ、

 霧の奥から“何か”が僕を見ている気配だけが残っていた。

 そして――

「……聞こえる?」

 声がした

 少女の声

 澄んでいるのに、

 音がどこか揺れている。


 振り向くと、

 白い髪の少女が立っていた。

 瞳は淡い光を宿し、

 輪郭は霧に溶けるように曖昧

「君は……NPC?」

「ちがうよ」

 少女はゆっくり首を振った。

「NPCでもないし……あなたと同じプレイヤーでもない。

 わたしは、“ここに取り残されたデータ”」

「データ……?」

「名前も、もう忘れたはずだったんだけど……

 あなたを見たら、少し思い出した」

 歪むノイズの中で、

 少女は小さく微笑んだ。

「――アリア

 ……たぶん、それがわたしの名前」

 名前を告げた瞬間、

 身体がちらつくように透けた。

「待って、それ……」

「お願いがあるの。

 わたしを見つけて

 “本当のわたしがいた場所”を」

「どこに行けばいい?」

「アステルの中心

 この世界の……根っこ」

 声は優しいのに、

 どこか壊れそうな音だった。

 霧が少女の足元を飲み込み、

 そのまま彼女は消えていった。


 その瞬間に、白い廃都はゆっくりと形を変えた。

 瓦礫が塔へ

 霧が光へ

 大地が沈み――

 すべてが、

 “何かの記憶を読み返すように”歪んでいく。

 気づけば、

 巨大な空洞に立っていた。

 中心には、

 白い茨のようなコードの塊

『ここ……ここにいる……』

 アリアの声が頭に響く。

 僕は走り、

 茨へ手を伸ばした。

 触れた瞬間、

 ――アリアの記憶が流れ込んできた。

 断片的な映像

 ログインしたまま意識を失った少女

帰れなくなった精神

記録から消されたユーザー情報

「君は……ログアウトできなかった“プレイヤー”……?」

 茨の光が震える。

『そう……わたしは置き去りになった

 でも、忘れられたくなかったの……

 誰かに気づいてほしかった……』

 コードが崩れ、

 光があふれ出す。

 その中から、

 アリアが静かに現れた。

 涙のような光が、頬を伝う

「思い出せた……わたしの名前……

 あなたが触れてくれたから」

「アリア……!」

 少女はかすかに微笑む。

「ありがとう。

 あなたが“呼び戻して”くれたの」


 光の世界が揺れはじめる。

「ここは、もう閉じる

 はやく戻って――あなたまで消えちゃう」

「でも君は――」

「だいじょうぶ

 今度は迷わない

 あなたが、わたしの場所を思い出させてくれたから」

 光がアリアを包む

 その姿は淡く溶けていく

「……あなたの世界でも、

 わたしを忘れないでくれたら……それでいいの」

「アリア!!」

「また会えたら……そのときは、ちゃんと名前で呼んでね」

 声だけを残して――

 世界は崩れ、視界が暗転した。

 

――ログアウトしました


 深夜の部屋

 モニターにはシステムメッセージ

 

《メッセージ:アリア をフレンドリストに追加しますか?》

 

 存在するはずのない、その名前

 だけど僕は迷わず“YES”を押した

 画面に、

 小さな文字列が浮かぶ

《──また会おう》

 ノイズ混じりの文字

 だけど確かに、あの少女の声だった。


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