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星降る観測者

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

 秋の夜は、世界の音がひとつ減る。

 虫の声が遠ざかり、

 風のささやきが薄くなり、

 街の灯りさえどこか控えめになる。

 静けさは、ひとの想いをよく通す。

 だから――

 この季節だけは、宇宙と地球の境界が曖昧になる。

 

 夜十時

 灯りの少ない町外れの丘で、

 カイは古びた望遠鏡を空へ向けていた。

 秋の空は深すぎるほど澄んでいて、

 星々はまるで“こちら側に落ちてきそう”なほど近い。

 だが、カイは星を見ているわけではなかった。

 彼は“星の間”を観測していた。

 なぜなら、その隙間に――

 秋の夜にしか現れない『観測者(オブザーバー)』がいるからだ。

 

 ふいに、空がふっと暗く揺れた。

「……来た」

 カイが息を止める。

 星々の光の奥に、

 “もう一つの目”がゆっくり開くように輝き始めた。

 人間のものではない。

 星のものでもない。

 ただ、そこに“見つめ返す何か”がいる。

 カイの耳に、

 秋風とは違う音が触れた。

 ――ひとつ、ふたつ、みっつ

 まるで星の光を数えるような声

 やがて頭の中に、直接語りかけるような響きが届く。

『……よく見える

 地球の子よ、今年も観測に来たのだな』

 その声は、

 冷たくも、どこか懐かしかった。

「あなたは……去年の……?」

『我らは“観測者”。

 秋の夜が深まると、地球の意識を測りに来る

 おまえは、その変化を記録する“地上の観測者”だ』

 カイの胸に、柔らかな痛みが走った。

 ――そうだ。

 彼は去年の秋、この存在と出会ったのだ。

 その日はちょうど、彼の最愛の姉が亡くなった日だった。

「……今年は、少しだけ空が寂しく見えるんだ」

『それは、おまえの心がひとつ失われたからだ。

 だから空にも、欠けたように映る』

 カイの視界がにじむ

「姉さんの星……今年は見えない。

 どこに行ったのか……わからない」

 観測者の光が、静かに揺れた。

『星は消えない

 場所を変え、役目を変え、

 またどこかで輝く』

「……どこで? どこに行ったの?」

 カイの声は震えていた。

 観測者は答える。

『おまえの中だ』

「……え?」

『死者の光は、宇宙には戻らぬ。

 つながる者の“記憶”として、心に宿る。

 だからこそ、秋の夜は誰もが星に似るのだ』

 カイの瞳に涙が落ちた。

 風が吹き、

 落葉がひらりと舞う。

 その葉が彼の手の上に落ちた瞬間、

 ふわり――と金色に光った。

「……姉さん?」

『その光は、おまえの心が生んだものだ』

 観測者の光が遠ざかっていく

『また来年、会おう

 秋の夜がやわらぐ頃に……地球の子よ』

 空の奥で“もう一つの目”が閉じ、

 星々だけが静寂を取り戻した

 

 カイは手の中の葉を見つめる。

 小さく光を残したまま、

 それは秋風にのってひとつ舞いあがり――

 夜空へ吸い込まれていった。

「……また来年だね、姉さん」

 カイは深い夜空へ微笑んだ。

 秋の夜は静かで、

 やさしくて、

 少し泣きたくなるほど遠かった。


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