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夜を駆ける怪盗譚

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

その夜、街は静かだった

けれど屋根の上では、もう一つの音楽が始まっていた

影がひとつ

鮮やかな緑の上着を風に翻し、痩せた体が夜の瓦を軽やかに蹴る

足音はハイハット、裾のひらめきはシンバル。屋根を駆け抜けるたび

闇に即興のリズムを刻んでいく

彼の胸には、今宵の獲物

黄金に輝く小さな箱。数百年の時を超えて伝わった秘宝だ

月光を浴びて輝くそれは、まるで舞台の中央に置かれたトランペット

彼は笑う

「今日もお宝を、奪いに行くぜ」

銃声が夜を裂いた

黒のハットに灰色のスーツ、煙草の煙を漂わせながら

もう一人の影が屋根に現れる。彼の銃声はベースライン

乾いたリズムで夜を支える

さらに、月を映す刃

黒の着物に白帯を締めた剣士が

屋根の棟に立つ。無口なその姿はピアノの一音のように鋭く

ひと振りで空気を震わせる

真紅のドレスを纏う女は、通りの影を歩いていた

艶やかな笑みを浮かべ、ヒールの音をトランペットのソロのように響かせる

彼女が視線を向けるだけで、人々は足を止めた

街の屋根は即興の舞台

追う者、追われる者。銃声と刃音、足音と衣擦れ

そのすべてが一つの楽曲のように重なり合い、夜はジャムセッションに変わっていった

――そのとき

瓦を砕くほどの重い足音

茶色のトレンチコートを着込み、帽子を深く被った男が屋根に躍り出る

その声は街全体に響き渡った

「待てぇぇい! この大泥棒! 今度こそ逃さんぞ!」

大きな網を構え、汗をにじませながら、必死に影を追う

額に皺を刻んだその男の存在は、まるでドラムのバス音。重く、揺るぎなく

夜のリズムを支配する

緑の影は振り返り、にやりと笑った

「おやおや、お決まりの登場ってやつだな」

銭形を思わせるその追跡者は、瓦を蹴り割りながら迫る。網を振り下ろすたびに風が鳴り

低音の響きが夜を揺らす

だが怪盗は翻る。緑の上着が夜風を切り裂き、リズムはさらに速くなる

剣士の刃が月光を裂く

銃声がベースのように跳ねる

女の赤いドレスが艶やかな旋律を加える

そして追跡者の怒声と網の唸りが、ドラムのごとく轟いた

――夜の街は、完全にひとつの楽団と化していた

緑の影は屋根の端に立ち、月明かりを背に一瞬だけ動きを止めた

深呼吸

そして――煙が弾ける

白い幕が屋根全体を包み込む

銃声も、刃音も、追跡者の怒号も、煙の向こうへと吸い込まれていった

煙が晴れたとき、そこにはもう誰もいない

残されたのは、夜風に混じる短い旋律

サックスのソロのように切なくも軽快なその音は、街を駆け抜け、遠ざかっていく

トレンチコートの男は拳を握りしめ、悔しげに空を睨んだ

「くそっ……今度こそ必ず、この手で捕まえてやる……!」

けれど街は知っている

怪盗の演奏は止まらない

今日もまた、彼はお宝を奪い、夜の屋根を駆けていく

ビートは鳴り止まない

夜が続く限り、即興のセッションは続くのだ

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