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麦酒とジャズと旅商人

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

黄昏の市

石畳の広場には、色とりどりの天幕が張られ

羊皮紙に描かれた地図、異国の香辛料

手作りの陶器が並んでいた。大樽から注がれる琥珀色の麦酒が光を反射し

酔った客の笑い声が風に乗って響く

その喧噪の中を、一台の馬車が進んでいた

荷台には布袋に詰められた穀物、樽、そして布に包まれた珍しい果実

手綱を握るのは鋭い目をした旅商人

そしてその隣には、銀色の髪を揺らす狼の姿をした少女が腰掛けている

「今夜は市が賑やかだな。売り時かもしれん」

商人が低くつぶやくと、少女は笑みを浮かべて耳をぴくりと動かした

「酒と踊りがある夜は、必ず“余計な客”も寄ってくるものさ」

その言葉が終わらぬうちに、森の影から数人の盗賊が飛び出した

錆びた剣を構え、馬車を取り囲む

「荷を置いていけ!」

商人は眉をしかめたが、慌てることなく声を張り上げた

「……さあ、幕を開けるぞ」

その瞬間、市に響いていた楽の音が、戦いのリズムへと変わっていった

遠くの広場で奏でられるリュートが、盗賊の足音と重なり

太鼓のビートは馬の蹄音に溶け込む

少女の剣が翻り、刃と刃がぶつかる高音は、まるでヴィオールの鋭い旋律

「ほう、なかなか粋な伴奏じゃないか!」

少女はくすくす笑いながら、盗賊の剣をいなす

商人は逆に、声を計算された間合いで響かせた

「お前たち、今ここで倒れたら、この酒を一滴も味わえんぞ!」

挑発と論理、言葉と剣戟

それは即興のセッションのように、盗賊の動きを乱し、観衆を引き込んでいった

やがて商人が放った一声が合図のようになった

「――さて、終曲だ!」

狼の少女が跳び上がり、光を受けた刃が弧を描く

最後の一撃は打楽器の強打のように響き、盗賊たちは次々と武器を落として退いていった

沈黙のあと、広場から拍手が起こった

笛の音が軽やかに再開され、太鼓がリズムを取り戻す

盗賊に怯えていた市は、今や祝祭の舞台へと変わっていた

炎に照らされた屋台、歌い出す吟遊詩人、笑いながら踊る子どもたち

商人は息をつき、樽から麦酒を注いだ

「……さて、今宵の取引は成功だな」

「うむ、悪くない。踊りと音楽は、腹を満たすより酔わせるからの」

狼の少女は黄金色の麦酒を掲げ、月明かりにかざした

その瞬間、太鼓と笛と歌声がひとつに混じり、夜空へと舞い上がった

市場はまるで即興のジャズのように、誰もが奏者であり観客であった


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