表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
272/402

心臓のビートは止まらない

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

街を覆う巨大な影は、まるで夜の幕が昼間に

無理やり下ろされたかのようだった

摩天楼のガラスは黒い光を反射し

通りを走る人々の悲鳴は不協和音のように空に吸い込まれていく

少年は操縦席の中で震えていた

冷たい金属の壁に囲まれ、耳に響くのは自分の鼓動だけ

ドクン、ドクン。まるで太鼓のように、不規則で乱れた音が身体を揺らす

「無理だ、こんなの……」

声は震えていた

だが街を覆う影が一歩踏み出すたび、大地は揺れ

都市は悲鳴をあげる。逃げ場はなかった

少年の視界に重なるモニター

鉄の巨人――それが彼に託された「楽器」だった

恐怖と共に握った操縦桿は重く、最初の一歩はぎこちない

まるで初心者がピアノの鍵盤を探るように

動きは遅れ、敵の攻撃をまともに受けてしまう

衝撃が座席を突き上げ、全身が揺れる


――だが、そこで気づいた

振動はただの痛みではない…リズムだった

次の一撃をかわしたとき、コンクリートが砕ける音がベースの低音のように響いた

巨人の拳を振るったとき、鉄と鉄がぶつかる衝撃がスネアドラムのように空気を切り裂いた

街のビル群は観客席となり、ガラスが砕ける音はシンバルのクラッシュ

少年の鼓動は速くなる

恐怖の音から、セッションを始めるカウントの音へと変わっていった

ドクン、ドクン。――ワン、ツー、スリー、フォー

敵の腕が振り下ろされる。巨人は身をひねり、即興でかわす

殴り返す拳はリフのように繰り返され、同じ動きでも毎回違う

敵の反撃に合わせてテンポを変える

それは譜面のない演奏。即興の戦い

都市の空は、叫び声と衝撃音で満ちていた

だが少年の耳には、別のものが聞こえていた


――音楽だ

自分と巨人、そして敵と街全体がセッションしている

恐怖に縮こまっていた心臓は、いまや力強くビートを刻み、次の一歩を導く

「生きてる……俺は生きてる!」

叫びはトランペットのように鋭く空へ突き抜けた

拳が、足音が、振動が、すべてがリズムになる

街は観客席。彼自身は、命をかけた即興の奏者だった

最後の一撃を放った瞬間、敵の影は崩れ落ち

爆ぜる火花がフィナーレを告げるシンバルのように散った


静寂が戻る

だが少年の心臓は、まだ高鳴っていた

恐怖ではない。リズムだ

――心臓のビートは止まらない

彼は息を吐き、街の光を見つめた

生きることは戦うこと。戦うことは音を奏でること

そして、その音はこれからも続いていく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ