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神社の再会

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

荒れた石段

雑草がスニーカーを絡め取り、夜の風がユウタの髪をかすめる

息を切らしてたどり着いたのは、忘れられた小さな神社だった

ひび割れた鳥居、苔むした狛犬、落ち葉に埋もれた参道

そこに、ちょこんと座り込む小さな影があった

狐耳を揺らし、古いほうきを抱えた幼い少女

「誰……?」ユウタが声をかけると、少女はむすっと顔を上げた

「神様に決まってるでしょ!」

声は張りがあるのに、その姿はどう見ても駄菓子屋の看板娘にしか見えない

だが彼女の瞳は夜の灯籠のように、不思議な光を宿していた

「でも……もう誰もここに来ない。祭りもなくなった

 私……忘れられちゃった神様なの」

少女はほうきをギターのように抱え、ポロロンと弦のない音を鳴らす

すると不思議なことに、木々がざわめき、石段がリズムを刻み始めた

世界が《Mobo》のイントロに呼吸を合わせるように、ざわざわと走り出した

「最後にね……お祭りがしたいの」

少女の声はか細く、それでもどこか切実だった

ユウタは、思わず笑って答えた

「いいじゃん。どうせ俺も今、どこにも居場所ないんだ。なら一緒にやろうぜ

人生、フェードアウトするよりセッションで終わった方がカッコいいだろ?」

狐の耳がピンと立ち、少女は破顔した

「やっぱり、あなたわかってる!」


翌日、ユウタは村に駆け下り、人々に声をかけた

「祭りをしませんか。神社で!」

「もう十年以上やってないだろ!」

「若いもんはスマホ?祭りばっかりで、神社なんて知らんじゃろ!」

老人たちは首を振った

だがユウタは、あの夜の疾走感を思い出して引かなかった

「音楽でもなんでもいいんです。ノリだけでいい

……ぐるーぶ、ってやつで!」

その言葉に子どもが笑い、青年がスマホのスピーカーを鳴らし

つられて老人までも杖でリズムを刻んだ

気づけば、村全体がセッションに巻き込まれていた


祭りの夜

境内には灯籠が並び、太鼓代わりのドラム缶、笛代わりのサックス、拍手がシンバルになった

狐の神様は飛び跳ねて叫んだ

「きゃっほー! これが私のお祭りだー!」

人々は踊り、笑い、走り回る

ユウタは息を切らしながら太鼓を叩き、少女は舞い

夜空に音が溢れていった

境内は疾走感に包まれ、笑い声が星にまで届きそうだった

ユウタはふと横を見て、少女の頬が赤く染まっているのに気づいた

「……ありがとう。忘れられていた私に、リズムをくれた」

「当たり前だろ。忘れられるわけないさ」

少女は一瞬、俯いてから小さく囁いた

「私……あなたのこと、好きになっちゃった」

ユウタは答えられなかった

ただ、胸の奥に言葉よりも強いものが溢れた


翌朝

ユウタが再び神社を訪れると、境内は静まり返っていた

昨夜の灯籠は消え、太鼓代わりのドラム缶も片付いていた

狐の神様の姿はどこにもなかった

ただ、賽銭箱の上に一枚の木の葉が残されていた

その葉は、朝日に照らされ、かすかに温もりを宿していた

ユウタはそれを手に取り、胸に抱いた

そして、聞こえるはずのないリズムを耳の奥で確かに聴いた

――疾走するような、笑いながら泣いているような、あの夜の音

彼は小さく呟いた

「ありがとう。……また会えたら、次は俺の方から誘うよ」


村人たちは、あの夜を「幻だったのか」と語り合った

だが誰もが確かに覚えていた

心臓を震わせたリズム、そして忘れかけていた笑顔

神社の上を吹き抜ける風が、まるでギターのフレーズのように走った

《Mobo》のように不思議で疾走感のある旋律が、まだ世界のどこかで続いている気がした

ユウタは胸の木の葉を握りしめ、歩き出した

狐の神様は消えてしまった

だが確かに、彼の中には永遠に残るリズムが刻まれていた


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