線路の最後の夜
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
街の中心を走っていた路面電車は、長いあいだ人々の足となってきた
学校へ向かう子ども、仕事帰りに眠そうに揺られる大人
初めてのデートで並んで座る恋人たち
錆びた線路に刻まれた振動は、街の鼓動そのものだった
しかし時代は変わり、道路拡張の計画とともに廃線が決まった
「もう電車はいらない。車のための道が必要だ」
そう言われても、人々の胸には諦めきれない想いが残っていた
朝。広場の停留所には人々が自然と集まった
老人も、子どもも、学生も、会社員も
――誰もが心のどこかで、この電車に「さよなら」を言いたかったのだ
係員の合図とともに、最後の乗車が始まった
車両に乗り込むと、そこには思い出がぎゅうぎゅうに詰まっていた
「この席で、初めてあの人に告白した」
「毎朝ここから学校に通ってたな」
「窓の外に見えた夕陽が忘れられない」
それぞれが声を重ねるうちに、車内は笑いと涙で溢れた
短い区間を何度も往復しながら、子どもは歓声を上げ、若者はスマホをかざし
老人は静かに頷いていた
やがて誰かがリズムを刻むように手拍子を始める
「タタッ、タタッ、タタッ」
自然と声が重なり、歌になり、笑顔が広がっていく
その明るさはまるで《Rio Funk》のギターリフのようで
最後の運行は悲しみよりも軽快で陽気な空気に包まれていた
午前が終わるころ、人々は電車を降り、停留所で振り返った
「ありがとう」
「さよなら」
車体に向けられた言葉は、まるで長い旅を終えた老兵への敬礼のようだった
その日の昼から線路の周りは静まり返り
夕暮れには街灯が赤い光を落とした
そして、夜
誰もいない停留所に、カシャン……と小さな音が響いた
無人のはずの電車が、ヘッドライトを灯し
ゆっくりと車輪を回し始めたのだ
人影はない
けれどその姿は、朝に乗った住人たちの笑顔をもう一度乗せているように見えた
ガタン、ゴトンと軽快なリズムが夜の街に響き、電車は軽やかに走り出した
やがて街を抜け、真っ暗な線路の先へと滑るように進んでいく
車輪の響きは次第に遠ざかり、最後には夜の彼方に溶けて消えていった
翌朝、人々は静かに語り合った
「見たかい? 電車が夜に走っていたんだ」
「きっと最後のあいさつだったんだよ」
誰もが確信していた
電車は自らの役目を終え、新しい時代へバトンを託したのだと
それは「終わり」ではなく――新しい時代へのバトン
路面電車は、自らのリズムで未来へ走り去り、街に希望を託したのだ
その走行音は、まるで《Rio Funk》のギターリフのように、陽気で、明るく
そして永遠に消えない鼓動として、人々の心に刻まれていた




