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止まった時計と歩き出す人々

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

広場の中央に立つ古い時計塔は、もう何十年も動いていなかった。

針は冬の午後三時を指したまま止まり、鐘も二度と鳴らない

灰色の石壁にはツタが這い、塔の下には落ち葉が積もっている

「取り壊すしかないだろう」若者たちは口にした

「もう役に立たない」子どもたちはからかい、駆け抜けていった


しかし、老人たちは黙って時計を見上げ続けていた

――鐘の音で始まった登校の朝

――針を確かめながら急いだ仕事帰り

――愛しい人を待ち続けた夕暮れ

時計塔はただの建物ではなかった

それは彼らの人生を映す記憶の結晶だった

だからこそ「壊す」という言葉に震えた

「塔を失えば、わしらの思い出も消えてしまうのではないか」

そう恐れ、守ることに固執する日々が続いていた


ある秋の日、若者たちが言った

「止まった時計の下で、祭りをしよう」

老人たちは反対した

「ふざけてはならん。これは町の心臓なのだ」

だが、祭りの日

広場に流れ始めた音楽は、彼らの胸を震わせた

ベースが地を揺らし、ギターが跳ねるように弦を刻む

鍵盤は光を描くように旋律を重ね

リズムは次第に人々を包み込んでいった

子どもが駆け回り、学生が手を取り合って踊る

会社帰りの男はネクタイを外し、主婦は買い物袋を置いて拍手を打つ

止まった時計の下で、止まらない「時間」が生まれていた


輪の外で老人たちは互いに語り始めた

「わしはあの鐘の音に背を押されて、初恋の人に告白した」

「針を見ながら急いで帰った日、母が夕餉を待っていてくれた」

「結婚式の日も、この時計の下でみんなが集まった」

言葉にするほどに気づいた

自分たちが守ってきたのは塔そのものではない

そこに刻まれた「生きた時間」だった

「壊すことを恐れる必要はないのだな」

老人の一人が静かに言った

「大切なのは、止まった針を見ることではなく、今の時を見つめて生きることだ」


夜が更け、祭りの熱気が残る広場を、柔らかな風が吹き抜けた

時計塔の針は依然として動かない

だが、その下で人々の心は確かに前へと歩み出していた

「《Return to Forever》――永遠に戻る、か」

老人の一人が呟いた

「だが私たちが戻るのは過去ではない。いま、この時を生きることこそ、永遠なのだ」

止まった時計は変わらず黙して立っていた

けれど、その静かな塔の下で人々が刻んだ笑顔と鼓動こそ、未来へ続く「永遠の時間」だった

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