ありの王国と最後の一粒
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
地面の奥深く、誰にも知られず広がる黒い大地に――
**「ありの王国」**は存在していた。
王国の名は《アントラル》。
土を掘り、巣を築き、食糧を集めて繁栄を続ける、働きありたちの栄光の国だ。
女王陛下は、深き巣穴の中心に座し、数千の子を産み続ける偉大なる存在。
その下には兵隊あり、看護あり、働きあり、すべての役割が寸分の無駄もなく決められていた。
その中で、ぼくは「第十三搬送班」に所属する、ただの運び屋だった。
名もない、顔も覚えられない、けれど誇りだけはあった。
「一粒でも多く、王国へ。仲間のために、明日のために。」
それが、ぼくら働きありの合言葉だった。
――しかし、王国に異変が起きた。
地上からの食糧が激減し、外敵(ナメクジ族やスズメバチ兵団)の襲撃が相次ぎ、
ついには女王陛下の玉座にまで、冷たい風が吹き始めた。
ある日、王国最高評議会が開かれた。
「外征部隊を再編し、遠方の地へ偵察を出す」
それはすなわち、ぼくらのような“搬送班”にも命がけの任務が課せられるということだった。
隊長は言った。
「西の果て、“人間の庭”と呼ばれる地に、大いなる甘露の木がある。そこに最後の一粒があるやもしれん」
ぼくらは、地図も持たず、誇りだけを胸に、暗い地中を抜け、
白昼まばゆい太陽の下へ飛び出した。
途中、仲間がカマキリに攫われ、
雨に流され、道に迷い、ぼくらはとうとう一匹になった。
それがぼく。
ひとりぼっちになっても、諦めなかった。
「一粒でも、女王陛下に届けたい」
それだけが、ぼくを支えていた。
そして見つけたんだ。
地面に落ちた、黄金色のパンくず。
人間の子どもが落としていった、それはまさに――王国を救う“最後の一粒”だった。
ぼくはそれを、背中に背負い、地中へ、王国へと帰っていった。
そして、帰還したその日。
朽ちかけていた巣穴に歓声が上がった。
兵隊ありが敬礼し、看護ありが涙し、女王陛下は静かに言った。
「よくぞ、帰ってきてくれました。アントラルは、あなたの勇気を忘れません」
名前のなかったぼくに、王国は名をくれた。
“パンくずの騎士”――
いま、王国は少しずつ回復しはじめている。
新たな子どもたちが生まれ、巣穴の中にまた活気が戻りつつある。
小さな命がつなぐ、小さな希望。
それが、ぼくらの王国の物語。




