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ピースを拾え

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

春の夕暮れ

沙羅さらは自分の部屋に戻るなり、ベッドに突っ伏した

スマホには、数時間前に告白した相手からのメッセージが残っている

──「ごめん、他に好きな人がいるんだ」

それを見返すたびに胸が痛んだ

SNSには幸せそうなカップルの写真が溢れ、自分だけが取り残されている気がする

「もう、何もかも嫌だ……」


ベッドの脇に置いてあった古いコンポに目をやった

兄が使っていたものを譲り受けたが、最近はほとんど使っていない

無意識に電源を入れ、棚にあったCDを一枚差し込んだ

すぐに部屋の空気が変わった

「ドゥン、タッ、チャ!」

軽快なベースラインとドラム

ギターのカッティングが切り込み、サックスが吹き抜ける

Average White Band《Pick Up the Pieces》

シンプルなタイトルが、まるで今の沙羅に語りかけてくる

「欠けたピースを拾え」


涙で塞がっていた胸に、リズムがじわじわと入り込んでくる

ベースが床を震わせ、スピーカーから吹き出す音が心臓を揺らす

体が勝手に揺れ、指先が机を叩き始める

「こんなに落ち込んでても、音楽は待ってくれないんだな……」

立ち上がり、部屋の真ん中で小さくステップを踏む

涙の跡が残る顔なのに、不思議と笑みが浮かんだ

部屋の隅に散らかっていたプリントや本を拾い集めながら

「そうだよね……壊れたわけじゃない。ただ、ちょっとピースが外れただけ」

音楽が自由に広がり、サックスが叫ぶたび、彼女の心にも新しい息が吹き込まれていった



やがて曲がテーマに戻る

サックスの旋律が再び軽やかに響くと

沙羅は大きく息を吸い込んだ

「また笑えるよ、私。まだ全然終わってない。」

コンポのスピーカーから溢れる音は、まるで彼女の背中を押すようだった

欠けた心のピースは、音楽の力で少しずつ形を取り戻していく


曲が終わると、部屋は再び静かになった

だが沙羅の心には、まだリズムが残っている

窓を開けると、春の風が吹き込んだ

夕焼け空は赤く染まり、街のざわめきが遠くに聞こえる

「……大丈夫。次はきっと、もっと強くなれる」

彼女は笑みを浮かべてスマホを置き、ノートを開いた

失恋の痛みは消えない

でももう、泣き続ける必要はなかった

音楽が教えてくれた。──「欠けたピースは、拾えばいい」


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