マス・ケ・ナーダ
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
黄昏どき、町の広場にはいつしか人々が集まっていた
会社帰りのサラリーマン、買い物帰りの主婦、試験に疲れた学生──
みなベンチや石畳に腰を下ろし、口からこぼれるのは愚痴ばかりだった
「上司の顔なんてもう見たくない」
「物価が高くてやってられないわ」
「勉強してもどうせ無駄じゃないか」
ため息と愚痴が重なり合い、広場全体を灰色の雲のように覆っていた
誰一人として笑わず、ただ重苦しい空気だけが漂っていた
その時だった
ぽろん、とピアノの音が一つ響いた
柔らかく、それでいて鮮やかに空気を切り裂く音
すぐにパーカッションが「タン、タタタ、タン」と跳ねるように加わり
夜気を揺らす
朗らかな歌声が広場に降り注いだ
「オー アリア アイオ オバ オバ オバ
オー アリア アイオ オバ オバ オバ」
広場の真ん中に、いつの間にか楽師たちが立っていた
ピアノの鍵盤は踊るように跳ね
パーカッションは心臓の鼓動のように地を揺らす
最初に笑ったのは子供だった
愚痴ばかり聞いていたその耳が、歌を真似して声を張り上げる
「オー アリア アイオ! オバ オバ オバ!」
その声に導かれるように、主婦が手拍子を打ち
サラリーマンがネクタイをほどいてステップを踏む
学生たちは顔を見合わせ
「勉強なんか忘れて踊ろうぜ!」と声を張り
肩を組んでサンバの輪に加わった
ピアノは即興のフレーズを紡ぎ
パーカッションはさらに熱を帯びる
灰色だった広場は一転して、赤と金の光に彩られた祝祭の舞台に変わった
ため息は笑い声に変わり
愚痴はサンバの掛け声に変わり
広場全体がひとつのリズムに包まれていった
やがて音が静まり、再びピアノが最初の和音を奏でる
人々は声を揃えて歌った
「オー アリア アイオ オバ オバ オバ
オー アリア アイオ オバ オバ オバ」
最後のテーマが広場に響き渡り、音楽はふっと途切れる
胸にはまだリズムが跳ね、頬には自然な笑みが広がっていた
「……よし、明日も頑張るか」
誰かがそうつぶやいた
周りの人たちも頷き合い、笑いながら散っていく
気づけば、広場の中央にいた楽師たちはもう姿を見せていなかった
ただ、消える瞬間に確かに見た
彼らがこちらに向かってにこやかに笑い
その笑顔ごと、夜の闇に溶けていったことを
──あの音楽は夢だったのか
それとも本当にあった奇跡だったのか
広場には答えは残らなかったが
人々の胸には確かに「明日を生きるリズム」が刻まれていた




