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水辺の音

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

夜の湖は、限りなく静かだった

風もなく、水面は闇を映す鏡のように広がり、星々がゆらゆらと揺れていた。

フラつく足取りで、ひとりの男が湖畔へやって来た

酒の瓶を片手に、言葉にならない独り言をつぶやきながら

酔いのせいで世界は霞み、現実と夢の境界は曖昧になっていた。

そのとき――湖から音が聞こえてきた

クラリネットの、誰も知らない旋律

最初の一音は、鳥の鳴き声のように短く鋭く

次の一音は、深い森の呻きのように重く長い

男は足を止めた。

「……なんだ、こりゃ……湖が、歌ってるのか……?」


クラリネットの音は次第に激しくなった。

規則正しいメロディはどこにもない

低音から高音へ、突然の跳躍

鋭い叫びのあとに、ぞっとするような沈黙

それは酔った耳に、不思議なほど鮮明に響いた。

水面に浮かんだ月が揺れるたび、不規則なフレーズが生まれる。

波紋が広がり、音がねじれ、夜の闇を裂いて走る。

「おいおい……お前、俺に話しかけてんのか?」

男は酒瓶を振り、クラリネットに応えるように叫んだ。

フクロウの声が重なり、奇妙なグリッサンドが夜空を貫く

湖と森と闇が即興の伴奏をつけ、音はますます深く、神秘的に絡み合った。


観客はいない

だが、確かに世界が共鳴していた。

湖は楽器となり、森はステージとなり、星々がスポットライトのように瞬いていた。

男はふらつきながら湖畔に腰を下ろし、瓶を置いた。

酔いの中で、彼の胸には言葉にならない感情が広がっていく

孤独、哀しみ、そして……自由

「そうか……俺は、ひとりじゃなかったんだな……」

酒に潤んだ瞳に、星が滲む

クラリネットの旋律は孤独を語りながらも、孤独を超えた自由を叫んでいた。


やがて音の爆発は収まり、再び静寂が訪れた

湖面は何事もなかったように穏やかに揺れ、森はただ風の匂いを放つだけだった

だが男の耳には、まだあの旋律が残響していた。

湖の奥深く、森の影、そして夜空の星々の間に、音は確かに生きていた。

男は深く息を吐き、瓶を横に倒した。

孤独であることは変わらない

だがその孤独は、もはや重荷ではなかった。

――湖が奏でた不思議なクラリネットが、彼の心を解き放ったからだ。


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