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五拍子の幻夜

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

夜は深く、街のネオンすらも霞んで見えた

サックス奏者は人気のない広場に立ち尽くしていた

風も止み、時計の針すら遅くなったような感覚

その時だった

遠くから、妙に規則外れなリズムが聞こえてきた

――ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ

不揃いのはずなのに、心地よく繰り返される五拍子

音を辿ると、石畳の上に古びた扉が現れた

昼間には存在しなかったはずの扉

彼は迷わず取っ手を引き、闇の中へ足を踏み入れた


扉の先はクラブでも路地でもなかった

そこは果てのない回廊で、壁には無数の楽譜が貼り付けられていた

だがその音符は動き出し、まるで魚の群れのように宙を泳いでいる

「ここは……音の迷宮か?」

彼は呟き、サックスを構えた

吹き出した旋律は、音符の群れに命を与える

青い光をまとったフレーズが宙を舞い、五拍子のリズムに合わせて螺旋を描く

壁の譜面が震え、次々と扉が開き、未知の空間が広がっていく

一つ目の扉を抜けると、そこは星々が回る空間

サックスの音に合わせて星は拍を刻み、五拍子の銀河が渦を巻いた

二つ目の扉を抜けると、深海のような空間

光るクラゲが浮かび、彼の旋律に応えてゆらゆらと揺れる

低音は波となり、リフレインは泡となって弾けた

三つ目の扉を抜けると、無数の影の観客がいた

彼らは声を上げることなく、ただ五拍子に身を揺らし、彼の音に身を委ねていた

その眼差しは、夢と現実の境目に立つ者だけが持つ静かな熱を宿していた

彼はさらに音を重ねた

旋律は迷宮を突き抜け、彼自身をも飲み込む

どこまで吹き続けても終わらない旅

それこそが、この幻夜の「Take Five」だった


気づけば彼は広場に立っていた

サックスを握ったまま、冷たい夜風を受けている

足元の石畳には、昼と変わらない街の模様が広がっていた

だが耳の奥ではまだ、あの五拍子が鳴り続けていた

銀河のリズム、深海の揺らぎ、影の観客の眼差し

すべてが音とともに蘇り、彼の胸を震わせていた

「幻だったのか……それとも現実だったのか……」

彼は呟き、サックスをケースにしまった

夜明けが近づく空に、ひときわ強い星が瞬いていた


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