ビター・コーヒー
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
熱狂的なセッションが終わったあと、クラブは急に静かになった。
つい先ほどまで歓声と拍手に揺れていた空間は、タバコの煙とアルコールの匂いに沈み込み、
残されたのは椅子の軋みと氷の溶ける音だけ
サックス奏者はステージを降り、カウンターに腰を下ろした。
疲労で背中は重いが、心臓はまだ速く打ち続けている
注文したのは酒ではなく、真っ黒なホットコーヒー
湯気の立つ苦みを口に含みながら、彼は先ほどの演奏を反芻していた。
頭の中で、さっき吹いた速射砲のようなフレーズが鳴り続けていた
音が転びそうになった瞬間、ドラムが支え、ピアノがコードで救ってくれた。
その危うさすらも音楽の一部となり、観客を笑顔に変えた
「俺は外したか? いや、あれでよかった」
自問自答しながらコーヒーをもう一口すする
その苦さは、まるでアドリブの失敗と成功を両方飲み込むようだった。
若い客が近くで囁いた
「これが…ビバップってやつか?」
店主がグラスを拭きながら答える
「そうだ。スウィングが踊るための音楽なら、ビバップは奏者の魂をぶつける音楽だ
速く、複雑で、時に理解しにくい。けれど、一音一音が“生きている”んだ」
サックス奏者はその言葉を背で聞きながら、静かに笑った
――そう、ビバップは観客のため以上に、自分自身を確かめるための音だった。
カップの底に残る黒い液体を見つめながら、彼は深く息をついた。
演奏の後に残るのは、歓声でも名声でもなく、この苦いコーヒーと胸に残る旋律
それで十分だった
速いフレーズに飛び込み、転びそうになりながらも立ち直る。
その繰り返しの中でしか掴めないものがある
それがビバップであり、彼の生きる道だった。
「次の夜も吹こう。苦味ごと音にしてやる」
彼はそう心に誓い、空になったカップをカウンターに置いた。




