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ノクターン

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

深夜二時

タクシーのメーターが小さく光を放ち、街の灯りが流れていく

ネオンの点滅、信号のリズム

眠らない都市の片隅で、運転手は孤独な旋律を刻むようにハンドルを握っていた。

ラジオからはかすれたピアノの音色

《’Round Midnight》――モンクの夜想曲

都会のざわめきに紛れ、静かに胸へ沈み込む旋律

そこへ、一人の女が乗り込んだ

厚いコートに身を包み、表情は疲れ切っていた

ドアが閉まる音は、ドラムのリムショットのように夜を切り裂いた。


「どちらまで?」

運転手の声は低く、ベースのように重たく響く

「……遠回りでお願い」

女の声はかすれ、サックスの吐息のように震えていた

車は街を流れ、ビルの灯りが窓に揺れる

女はためらいながら口を開いた

「ねえ、知ってる? ノクターンっていう言葉」

運転手はちらりとバックミラーを見た

「夜想曲……クラシックの曲の形式だろう。夜を描いた小さな旋律」

女はうなずき、淡い笑みを浮かべた

「そう。夜にしか生まれない感情を閉じ込めた音楽

静かで、切なくて……でも、ほんの少し救われる」

彼女は窓の外のネオンを見つめた

「私にとって夜の街は、そのまま“ノクターン”みたいなもの

誰にも聴かれない独り言や後悔が、光と影の中で奏でられている」

運転手は黙ってハンドルを回す

「……俺もだ

昼間は“無口な運転手”で、ただ客を乗せて降ろすだけ

けど夜になると、ハンドルの向こうで心が勝手に歌い出す

それが俺のノクターンかもしれない」

信号が赤に変わり、車は停止する

フロントガラスを染める赤は、ピアノの和音のように二人を包み込む

女は小さくつぶやいた

「もし人生にもう一度だけソロがあるなら、あなたは何を吹く?」

運転手はしばし沈黙し、低く答えた

「ノクターンさ

派手じゃなくていい。誰かが耳を傾けるかもわからない

でも夜の隅で、静かに寄り添う音楽を吹きたい」


タクシーは橋を渡る

川面に映る灯りがピアノの鍵盤のように揺れ、遠くの空がわずかに白んでいた

女はため息をつき、微笑んだ

「遠回りしてよかった……少し、軽くなった気がする」

車が止まり、彼女は降りていった。

ドアの閉まる音は、もうひとつの終止符

再び孤独な車内が訪れるが、今は寂しくはなかった

ラジオから再び《’Round Midnight》のテーマが流れる


夜想曲――ノクターン

それは夜を包み込み、孤独を慰める静かな抱擁だった

運転手はアクセルを踏み、まだ眠らぬ街へと溶け込んでいった

その走りは、都会のノクターンの一節となり、夜の中で静かに鳴り続けた


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