鏡のバラード
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
古い音楽教室
窓際に置かれたアップライトピアノの前に、ひとりの少女が座っていた。
彼女の名は遥
普段は感情をあまり表に出さず、笑顔さえほとんど見せない
けれど――ピアノの旋律が始まると、不思議なことに彼女は笑った
まるで鏡に映る自分の中から、別の少女が現れたかのように
彼女の父はジャズピアニストだった。
夜な夜な小さなクラブで演奏を続け、家に帰ると眠りにつく前の娘に即興で一曲を聴かせた
「音楽は言葉の代わりなんだよ」
父はそう言い、ピアノの鍵盤に手を置いた
「笑いたいときも、泣きたいときも、全部ここにある」
まだ小さかった遥は、父の膝に座り、響く旋律を鏡のように覗き込んだ
旋律が跳ねると笑い、沈むと泣いた
その感情は彼女の中に真っ直ぐに刻まれていった。
しかし、父はある日を境に舞台から姿を消した…
理由は誰も語らなかった。
残されたのは、母が譲り渡してくれた一台のピアノだけ
それ以来、遥は鏡の前でピアノを弾き続けた
音が流れるたび、鏡の中の自分がふっと笑う
現実の自分は笑わない。けれど音楽の中の自分は、いつだって笑っていた。
「音楽は言葉の代わり」――父の声が響く
旋律を奏でることでしか、自分の感情を確かめられない
それが遥にとっての生き方だった。
今日もまた、夕暮れの教室に旋律が流れる…
ピアノの前に座る少女と、鏡の中で笑う少女
二人はまるでセッションをしているかのように、同じフレーズをなぞっていく
最後の和音が鳴り終わると、笑顔はすっと消えた
けれど鏡に残った余韻は、まだそこで微笑んでいるように見えた
遥は静かに鍵盤から手を離し、窓の外に広がる夜を見上げた
そこに父の姿はない
それでも旋律の中に、彼女は確かに父と出会い続けていた
鏡はその証人のように、黙って彼女を映し返していた。




