わしが灯した火
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
わしの名は、風変わりな本──誰も読みたがらぬ、けれど誰かの魂に火を灯す本じゃ。
あの年、まだ高度成長の坂道を人々が登っていたころ、
わしは、小さな版元のひとつの机から生まれた。
ちり紙のように薄く、色も地味。
けれど、その頁には、どうしようもなく「描かずにはおれぬ者たち」の叫びが刷られていた。
最初にやってきたのは、忍者を描いた男じゃった。
だが、それは子供向けの娯楽ではなかった。
支配と差別の影で生き抜く者の、命の重さと怒りを語る物語だった。
そして、もう一人──幽霊とともに生きる男。
彼の描く絵には、貧しさも哀しさも、笑いながら滲んでおった。
また一人、旅に出る絵描きがいた。
彼は夢と現の狭間をふらふらと彷徨い、不思議な線で世界をねじった。
わしは、そんな彼らを迎え入れた。
商業的成功? 広告? 売上? そんなん知らん。
──描け。
それだけでよかった。
読者は大学のキャンパスで、赤ら顔のまま「これ、すごいよ」と囁き合っていた。
電車の中で、小さな本を隠すように読んでいた若者もいた。
「なんだこれ、わけがわからん」──
それでいい。それが答えじゃ。
やがて、わしの名は「異端」と呼ばれ、「病」とも言われた。
でものう、あの夜中の灯りの下で震える手で原稿を仕上げた作家たちを、
わしは誇りに思っておる。
そうして幾星霜。
わしを支えてくれた親も逝き、仲間たちも散っていった。
やがて、わしの頁は閉じられた。
印刷機の音が止まり、扉が閉ざされた。
──けれど、消えてはいない。
わしのもとから巣立った作家たちは、今もどこかで描き続けておる。
新たな名のもとに、同じ血を継ぐ別の雑誌が、細くも確かに命を繋いでおる。
わしが灯した火は、
商業の風に揺らされながらも、
いまも誰かの心の奥に、くすぶっている。
わしの名は、もはや古びた記憶の中にしかないかもしれん。
けれど、誰かがひと言つぶやくたび、またひとつ、火がつくんじゃ。
──「あれは、すごかった」と。
わしがこの世に残したのは、
売れ行きではない。
物語の“自由”じゃ。
だから今日も、どこかでひとり、鉛筆を握る若者の背を押すんじゃ。
わしの名は……いや、もうええ。
わかる者には、わかる。
ただ──
もしその名前を耳にしたら、
ページをめくってくれ。
そこには、きっと「描かずにはいられなかった魂」が息づいとる。




