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わたし、カシス。──知らないあなたに、こんにちは

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

ねぇ、あなたは――

わたしのこと、知ってる?

……「カシスオレンジなら聞いたことある」って?

ふふ、やっぱり。たいていの人が、そう言うの。

だから、今日はちゃんと自己紹介をしようと思ったの。

 

わたしの名前は、カシス。

フランスではよく知られている、ちいさな紫の実。

英語では“ブラックカラント”、

それから、学術的には“クロスグリ”なんて、ちょっと堅苦しい名前でも呼ばれてる。

 

生まれは、遠く寒い国。

北ヨーロッパの澄んだ空気の中で、

しっとりと朝露をまといながら、わたしはそっと実る。

とても小さな粒だけど、

その中には深い紫のしずくがぎゅっと詰まっていて、

ひとくち齧れば、甘酸っぱくて、どこか懐かしい味がするの。

 

でもね、わたしが日本にやってきたとき、

誰もわたしのこと、知らなかったの。

「なにこれ、ぶどう?」

「ブルーベリー?」

ちがうのに……ちがうのに……って、

わたしは木陰でこっそり涙ぐんだの。

 

でもある日、誰かが言ってくれたの。

「この果汁、きれいな色……カクテルにしたら、きっと素敵だね」

そして生まれたのが――

あの有名な飲みもの、カシスオレンジだった。

ふわっと香る甘みと、ちょっぴり大人びた酸味。

わたしの紫と、オレンジの陽だまりが手をつないで、

夜の街をそっと染めていったの。

それからよ。

みんなが「カシスっておいしい!」って言ってくれるようになったのは。

 

でもね、覚えておいてほしいの。

わたしはお酒だけじゃないのよ。

ジャムにもなれるし、アイスにも、タルトにも。

ビタミンCがたっぷりで、からだにもいいの。

真夏の熱気に、ちょっと疲れた心に、

わたしの酸っぱさは、きっとやさしく沁みわたる。

 

わたしの名前は、カシス。

まだまだなじみがないかもしれないけど、

これからもっと、あなたに近づけたら嬉しいな。

だってわたし、

あなたのそばで――

小さくても、しっかり甘酸っぱく咲いていたいんだもの。


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