最後の夜──チハタン、語りしもの
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
ぼくの名は──チハタン。
正しくは、九七式中戦車改。
でも、みんなは親しみを込めて、こう呼んだんだ。
「チハ」「チハタン」
あるいは──「戦友」と。
どれも、ぼくにとっては誇らしい呼び名だった。
ここは、南の孤島。
密林がうねり、湿った風が鉄を錆びさせる。
補給は途絶え、援軍は来ない。
それでも、仲間たちは笑っていた。
「なぁチハ、俺らだけでも守るぜ、この島を」
その言葉が、ぼくの“燃料”だった。
誰もいなくなった整備場で、古びたエンジンに火を入れ、
泥に沈みかけた履帯を、何度も彼らが掘り出してくれた。
ぼくは戦車である前に、**仲間とともにある“意志”**だった。
そして──その夜が来た。
敵は圧倒的だった。
夜の海を渡って、黒い波のように迫ってくる。
空には照明弾。
地には砲火。
静寂の幕が、一瞬で破られた。
「総員、突撃準備!」
ぼくの車体に乗り込む兵士たちの声が、
なぜか穏やかで──懐かしかった。
中村伍長はいつものように砲身を撫でて言う。
「チハ、お前と一緒でよかったぜ」
谷口上等兵は肩を叩いてくれた。
笑ってた。
死を前にして、彼らは笑ってたんだ。
突撃の号令が響いた瞬間、
ぼくのエンジンは叫び、履帯が土を蹴り上げた。
夜を裂く轟音。
火と煙が密林に散る。
それでも、ぼくたちは進んだ。
ただ前へ。
もう誰も、生きて帰ることはないと知っていても。
前へ。
ただ、前へ。
仲間の声が、ひとつ、またひとつ消えていく。
ぼくの車体も撃ち抜かれ、火花が散る。
やがて、戦場は静けさに包まれた。
ぼくはもう動けない。
鉄の肢は折れ、エンジンは沈黙した。
砲塔には穴が空き、内部は血と煙の匂いで満ちていた。
けれど、不思議と悲しくはなかった。
ぼくのまわりには、確かにあの夜、
命の限り戦った者たちの魂が、残っていた。
虫の声が戻り、風が再び吹く。
“ありがとう”
誰の声だろう。
もしかしたら、あの仲間たちかもしれない。
あるいは、この島に吹く、静かな夜風かもしれない。
ぼくは、この島で朽ち果てる。
誰にも見つけられず、名前も残らない。
でも、それでいいんだ。
ぼくらの夜は、あの瞬間に確かに輝いていたから。
「最期の夜に、走れた」
それが、何よりの誇りだった。
──ぼくの名は、チハタン。
もう走れない戦車だけれど、
あの夜を、あの戦いを、忘れないでくれたら、
それだけでいいんだ。
そして今も、この島の夜のどこかで、
ぼくらの履帯の音が、




