あったけぇ一杯
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
おらの名前は……まぁ、名前っちゅうほど立派なもんじゃねぇが、
会津の北、喜多方で生まれた一杯のラーメンだ。
──んだ、喜多方ラーメンっちゅうやづよ。
大正時代のことだった。ある支那そば屋の男が、喜多方の町に店を出したんだ。
そん時ゃまだ、ラーメンなんて誰も知らねぇ、温かくて変わった汁そばだったべ。
最初は冷ややかな目で見られたもんよ。
「なんだべ、こんな黄色い麺に豚のスープ?」ってな。
けんど、その男は諦めなんかった。
水がええ町は、麺もうめぇ。
朝早くから製麺して、醤油だれに豚骨や煮干しを炊いたスープくぐらせて、
地道に一杯一杯、ていねいに出し続けたんだ。
気づけば、あったけぇ味が町の人の心もほぐしていった。
おらは、炭鉱で働く男たちの腹を満たした。
寒い雪の日には、ふるえながら入ってきた人の指先を温めた。
祭りの帰り道、初恋のあんちゃんと食べてた娘っこもいたなぁ。
──あれから、百年近ぐなるか。
昭和、平成、令和……
駅前の角、古びた店構えのあんちゃんが言ってたっけ。
「観光客の人が言うんだ。これが、心の味だって。」
ほだねぇ。おらはすげぇごちそうじゃねぇ。
でもな、うめぇ水とうめぇ気持ちが混ざってる。
今じゃ、喜多方の町にはラーメン屋が百軒以上あるんだと。
朝ラーっちゅう文化もできた。
地元の人も、遠くから来た人も、
朝からズルズル……おらをすすってくれる。
そん時、思うんだ。
「ありがとうなぁ」って。
おらは、福島の、雪の降る町で生まれた、
ちょっとだけ誇らしげな一杯なんだ。
なぁ、腹減ったら来てくんちぇ。
おら、変わらず、あったけぇまんまで、
いつでも待ってっとな。
──へば、またな。




