旅のおともに
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
おいらは、駅弁。
ちょっと小さめの木箱に、ぎゅっと夢を詰め込んだ存在だ。
海苔の香りと、煮物の甘さ。お肉の照りと、漬物の色合い。
そう、見た目は小さくとも、心はでっかいのさ。
おいらが生まれたのは──明治のころ。
まだ汽車が「シュッシュッ」と音を立てて走ってた時代だ。
鉄道の旅は、そりゃもう一大イベントだった。
「長旅だと、お腹がすくよなぁ」
「途中で、あったかいご飯が食べられたらいいのに……」
そんな旅人たちの声を聞いて、
ある駅の人が考えたのさ。
「おむすびに、ちょっとしたおかずを添えて、箱に詰めてみようか」って。
それが、おいらの始まり。
最初はほんの小さな一歩だったけど、
旅人たちはみんな、おいらを喜んでくれた。
列車の窓辺で、家族と笑いながら食べたり、
ひとり旅の途中、駅のベンチでしみじみ味わってくれたり。
おいらは、いつも見てたんだ。
旅人の横顔。うれし涙。帰りを待つ人へのお土産の箱。
時が流れ、列車も速くなった。
車内販売も減って、駅の売店も少なくなって……
おいらの姿を、見かけることも減ったかもしれない。
でもな──
おいらは、まだここにいる。
木の香りがする箱の中で、ぬくもりを忘れずに。
このあいだもね、若いカップルがこう言ってくれたんだ。
「えっ、懐かしい! 昔、おばあちゃんが買ってくれたんだよ」
「旅って感じがするね」って。
ふふん。そうだろう?
おいらはただの食べ物じゃない。
記憶と、ぬくもりと、風景と、列車の音を包みこんだ“旅のおとも”なんだ。
だから、今日もおいらは、駅のホームでそっと待っている。
列車のドアが開くその時を。
誰かが、おいらを手にとってくれるその瞬間を。
さぁ、次の目的地まで──
一緒にいこうぜ。
味と想いを、ぎゅっと詰め込んだこの箱で。




