あの赤と白の記憶
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
ぼくは、赤と白の四角い体をしている。
正式な名前は、ファミリーコンピューター。
でも、みんなは親しみを込めて、こう呼んでくれた。
──ファミコン。
1983年。
日本のどこかの家電売り場の棚の上で、ぼくは目を開けた。
まだビデオデッキも高価だった時代、
テレビの前に座る少年たちの“夢”になるために、生まれてきた。
ガチャッとソフトを差し込んで、電源を入れる。
ピコピコと電子音が鳴り、
ドット絵のキャラクターが、小さな世界を駆け回る。
それだけで、みんな目を輝かせたんだ。
「うちの子がファミコンばっかりでさ〜」
「隣のクラスのあいつ、全クリしたらしいぜ」
「おばあちゃんに買ってもらった!」
──いろんな声が、ぼくの耳に届いてきた。
1台、2台、3台……
日本中に仲間が増えていった。
気がつけば、テレビゲームという文化が、
ぼくを中心に動き出していた。
でも──
時代は止まってくれなかった。
次々と出てくる“後輩たち”。
もっと色がきれいで、音もリアルで、動きも滑らか。
スーパーファミコン、プレステ、64、そして……どんどん新しくなる。
最初は応援してた。
「すごいなぁ、お前たち」って。
でも気がつけば、ぼくは“押入れ”の奥。
コードはほこりをかぶり、カセットにはカビが生えてた。
ある日──
ぼくは、捨てられそうになった。
「もう動かないし、いらないでしょ?」
仕方ない。もうぼくは、古い機械だから。
──でも、さみしかった。
ぼくがいた時代は、もう誰の心にもないのかなって。
……けどね。
そのときだった。
一人の中年の男の人が、ぼくを見つけて言ったんだ。
「えっ……ファミコン?」
手に取るその指は震えていて、
目の奥が、なんだか潤んでいた。
「これ、オレが……子どもの頃、毎日やってたやつだ……!」
彼は、丁寧にぼくを掃除してくれた。
コードを繋ぎ、カセットを息でフッと吹いて、
そして──電源を入れた。
チープなピコピコ音が、また鳴り響いた。
画面には、あの頃のドットの世界が広がっていた。
「……うわ……やべ……泣きそう……」
男の人は、ぽろぽろと涙をこぼしながら、
コントローラーを握っていた。
ぼくは、その姿がうれしくて、誇らしくて、
なんだか胸の奥がじんわり温かくなった。
もう、最先端じゃない。
誰よりも古くて、不器用で、
でも──あの頃の“夢”をちゃんと覚えてる。
ぼくは、ファミコン。
あの赤と白の、小さなゲーム機。
いまでも、君の思い出のどこかで、
そっと電源が入るのを待ってるよ。
──ありがとう。
ぼくは、ずっと、ここにいるよ。




