わしは、モツ──捨てられし者の誇り
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
わしの名前は──モツ。
内臓、ホルモン、臓物、はたまた“捨てもん”。
昔からそう呼ばれとる。
わしが生まれたのは、福岡のとある精肉店の片隅じゃった。
もともとは誰も見向きせん、豚や牛の腸、胃、肺、心臓……
「食うには臭い」「噛みきれん」
そんな理由で、ゴミのように扱われとった。
けどな。
ある日、福岡の誰かが言ったんじゃ。
「こげなうまかもん、捨てるとや? もったいなか!」
そして生まれたのが──もつ鍋じゃ。
ニラとキャベツ、ニンニクと唐辛子。
濃い味噌か、あっさり醤油。
グツグツと煮立つ鍋の中で、わしはうまみを滲ませた。
はじめは庶民の裏メニュー。
けれど、気づけば博多の名物。
東京にも進出し、「これがうまいんか!」と全国がうなった。
それからじゃ。
わしの旅が始まったんは。
焼肉屋の鉄板で、味噌ダレをまとう日もあった。
もつ煮込みとして、屋台の隅っこで静かに湯気を上げることもあった。
時には串焼きで、時にはカレーの具にまでなったこともある。
──そして、競馬場。
あの騒がしゅうて、どこか懐かしい匂いのする場所で、
わしは“勝負飯”として出された。
中山で。
中京で。
小倉で。
おっちゃんらが、ビール片手にわしをつまみながら、レースに叫ぶ姿。
「これ食ったら、当たる気がするんよなぁ」
──根拠なんてない。けど、それがええ。
わしは、そこに居場所を見つけた。
熱気と煙の中、わしは“腹を満たす者”として、しっかり生きとった。
ある時、子どもが言った。
「これ、ホルモン? なんかちょっと臭いけど……おいしいね」
ある時、お年寄りが言った。
「若いころ、よく食べたよ。命を感じる味だったなあ」
そして、ある日──
「もったいない、って気持ちから生まれた味なんだよね」
その言葉に、わしは泣きそうになった。
そうなんよ。
わしは、“もったいない”から始まった。
捨てられるはずだった命の、最後の輝きやった。
時代が変わっても、流行が変わっても、
わしの味は、きっと誰かの心に残る。
熱く、脂っこく、けれど優しく。
わしは、モツ。
福岡で生まれ、全国を巡り、
“いらんもん”から、“うまいもん”へ。
誇りはある。
たとえ、臓物と言われようと。
わしは、捨てられなかった命やけん。
今日もまた、鉄板の上で、わしは焼けとる。
「うまい!」と笑う誰かの顔を見るために。




