影を越えて──ある俳優の物語
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
小さな町の教会の片隅で、少年は鏡を見ていた。
ネクタイは曲がっていて、靴は少し大きい。
けれど、鏡の中の目だけは、真っ直ぐに夢を見ていた。
彼は、転々と住まいを移す家族の中で育った。
父は厳しく、時に暴力的で、
学校では学習障害と闘いながら、居場所を探していた。
「将来は何になりたいの?」
母親にそう聞かれたとき、彼は迷わず言った。
「ヒーローになりたい」
でも、それは“夢”ではなかった。
彼にとって、それは“脱出”だった。
現実から、自分自身から、家族の影から──
抜け出すための唯一の手段だった。
青年になった彼は、舞台に立った。
最初は脇役。時には数行のセリフすら与えられない日もあった。
だが、彼は諦めなかった。
ある日、彼は白いパイロットスーツに袖を通す。
重低音のギターが鳴り響く中、彼の名前はスクリーンに刻まれた。
それは、世界中の心に“スピード”と“自由”を刻みつけた作品だった。
以後、彼のキャリアは上昇気流を描いた。
だが、彼の真骨頂は──「変わらないこと」だった。
40代を超えても走る。
50代になっても屋上から飛ぶ。
60代になっても、走る走る走る。
そんな彼の代表作のひとつが、例のシリーズだった。
世界を救う任務、不可能を可能にする男。
コードネーム:イーサン。
「作戦はシンプルだ。成功するか、死ぬか」
画面の中でその男が走るたびに、世界中のファンが手に汗を握った。
だが、彼の本当の“スタント”は、
画面の外──この現実の人生そのものだったのかもしれない。
彼は自らスタントに挑み、ビルを飛び、飛行機にぶら下がった。
けれど、誰よりも危険だったのは、
**“自分を信じること”**だった。
「俳優が自分で限界を決めたら、観客もそこで夢を終える」
彼はそう言った。
その言葉は、まるで少年時代の自分に向けた手紙のようだった。
――小さな教会の鏡の中にいた、怯えた少年。
あのとき夢見た“ヒーロー”は、いま確かにここにいる。
その姿に、誰もが心を動かされる。
年齢を重ねてもなお輝くその瞳に、希望を重ねる。
そして今日もまた、
夕焼けの空をバックに、彼は全力で走り出す。
不可能な任務を、自ら背負って。




