まっすぐで、少し甘くて
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
ぼくは、細長くて、やわらかい。
茶色パンの内側には、甘いミルククリームを包んでいる。
ぼくには、派手さもないし、名前を知らない人だっている。
だけど、腹ぺこな心にそっと寄り添うくらいの、やさしさはあると思ってる。
ふとした空腹や、なんでもない時間にちょうどいい、そんな“ちょうど”を目指してきた。
1977年のある日、工場の隅で、静かに生まれた。
高級な生地でもなければ、特別な具材があるわけでもない。
だけど、誰かのポケットに、誰かのかごに、
そっと寄り添える気がして──ぼくはそこにいた。
ある朝のこと、
駅の売店で、寝ぼけまなこのサラリーマンがぼくを手に取った。
「朝はこれでいいや」
その言葉に、不思議とくすぐったさを覚えた。
ある夕方、
部活帰りの少年が、コンビニの前でぼくをかじった。
スポーツバッグに擦れた制服。額に汗。
「うまっ」って呟かれて、思わず胸が熱くなった。
そんな風に、ぼくは誰かの“すきま”を埋めるようにして、
気がつけば、いくつもの季節を越えていた。
時代が変わっても、ぼくは変わらなかった。
ふわふわの流行パン、写真映えの菓子たちが棚を飾っても、
ぼくは、変わらず長くて、真っ直ぐなままでいた。
ある夜のスーパー。
誰もいない静かな通路で、一人の青年が立ち止まった。
迷いながら、ぼくをかごに入れる。
「……なんか、懐かしいな」
それだけで、十分だった。
ぼくは、その一言のために生きてる気がした。
ぼくは競馬場にもいたし、売店にもいた。
時には学生のリュック、時には主婦の買い物袋にもいた。
誰の主役にもなれないけど、
誰かの「今日はこれでいいや」を支える存在になれた。
そして今も、ぼくはあの赤と白の装いで、
そっと棚の片隅に立っている。
──あの日、夢中で部活帰りにかぶりついた君。
悩みながら深夜のスーパーで手に取った君。
ありがとう。
ぼくは今も、ここにいる。
まっすぐで、少し甘い
ナイスな、スティックだから。




