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転がり続ける音

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

──その夜、古びたレコードが一枚、ゆっくりと回り始めた。

針が落ちると同時に、ざらついたイントロが部屋を満たす。

壁にかけられたポスターの中の若者たちが、まるで息を吹き返したように見えた。

あの頃、すべては“ブルース”から始まった。

 

東の島国ではまだ学生運動がくすぶっていたころ、

西の大陸で、ある5人の若者が――いや、少年と言ってもよい彼らが、

粗野で、暴力的で、だけど信じられないほど情熱的な音楽を奏で始めた。

 

「彼らは、ロックの中の“泥”だった」

そう評した評論家がいた。

ピカピカに磨かれたポップスでもなく、理知的なプログレでもない。

汗と煙と血の匂いが混じったような――本能の叫びだった。

 

長髪を揺らし、黒のスーツに身を包んで、

時に破壊的に、時に皮肉たっぷりに、

彼らは“転がる石”のように、音楽の世界を蹂躙していった。

 

けれど、嵐のような日々は長くは続かない。

仲間が去り、愛を失い、国から睨まれ、時には命の危機すら味わった。

それでも彼らは、止まらなかった。

“転がる石には苔が生えない”という言葉を証明するかのように。

 

大都市の巨大スタジアムから、雨の中の野外フェスまで。

時に国を超え、時にイデオロギーを飛び越え、

彼らの音楽は、言葉の壁を越えて人々を踊らせ、叫ばせ、泣かせた。

 

──老いた彼らが、再びステージに立ったとき、

そこには白髪と皺の代わりに、輝くギターのリフと、

あの頃と変わらぬ“したたかな笑み”があった。

 

「いつか終わる日が来ても、俺たちは踊っていたいんだ」

そう呟いたのは、ベロのついたTシャツを着た初老の男。

昔は髪を染め、今は孫にせがまれてベストアルバムを一緒に聴く。

 

「この曲が流れるとさ、なんか戻れるんだよ、青春にさ」

缶ビール片手に笑う男の声に、隣の妻が目を細める。

 

遠ざかるイントロ。

レコードの針がカタリと跳ね、沈黙が部屋に戻ってくる。

 

──たしかに、彼らはもう若くはない。

けれど、あの“転がり続けた音”は、

今も、どこかのスピーカーで息づいている。

 

風のように駆け抜け、嵐のように叫び、

それでも最後は、夕焼けのように胸をあたためる音楽。

 

「忘れられねぇよ、あの石たちのことは」

 

誰かがぽつりと呟いたあと、静かに針が上がった。

その部屋には、

もう何も鳴っていないのに、たしかに“彼ら”の声が残っていた。


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