名前を呼んでくれるなら
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
最初に覚えていてほしい。
ぼくらの世界には、正義のヒーローと、悪のレスラーがいる。
それが'その世界'の流儀。
リングの上で繰り広げられる、壮絶なドラマ。
拳と投げ技、そして魂の物語。
正義のレスラーは「ベビーフェイス」と呼ばれた。
まっすぐな瞳、鍛え抜かれた肉体、
どこか少年のような純粋さを持っていて、
どんなにボロボロになっても、立ち上がる姿に、
観客たちは拳を握って応援した。
一方、悪役は「ヒール」。
黒いコスチューム、鋭い眼光。
場外乱闘に凶器攻撃、時にはレフェリーを突き飛ばすこともある。
ブーイングを浴びながら、堂々と“悪”を演じる。
その憎まれぶりこそが、正義の光を際立たせるのだ。
――それが、ぼくたちの舞台だった。
昭和のちゃぶ台の向こう。
日曜の夜、家族で囲んだテレビの前。
「うわー、イスで叩いた!」「反則だろ!」「がんばれベビーフェイス!」
そこには、画面越しの熱狂と、
真剣に信じた子どもたちの目があった。
時代が進み、
バラエティも、CGも、スマホも増えて、
いつしかプロレスは“ひとつの娯楽”に埋もれていった。
でも、忘れていない人たちがいる。
ある日、小さな町の体育館。
観客席はまばらだったけれど、
一人の少年が声を張り上げた。
「負けるなー!正義の味方ぁー!」
その声に、ベビーフェイスが立ち上がった。
ヒールは鉄パイプを投げ捨てた。
会場に熱が戻り、拍手が沸き起こる。
老いたレスラーの背中に、光がさす。
もう、昔ほど動けないかもしれない。
だけど、目の前に信じてくれる誰かがいる限り、
リングの上に立ち続ける。
かつて、悪を背負って罵倒され、
またあるとき、正義を信じて走った。
どちらの立場でも、
みんなの「おぉーっ!」という声が、なによりの勲章だった。
そして、ぼくはそっと名前を明かす。
ぼくの名前は、プロレス。
忘れてもいい。見なくなっても構わない。
でも、誰かの記憶の奥で、あのゴングが鳴るなら、
ぼくは今も、リングの真ん中にいる。




