16 .【背景除去】「やけくそで密入国した『夜逃げ聖女』は、殿下の愛に溺れそうです…!」 越智屋ノマ著、「断れない男」 あき伽耶著、「僕は風」冬野ほたる著
今回は、【背景除去】について。1作目と3作目にてご紹介。
背景除去は、きっと今やもう珍しくないですよね~……? 写真とか編集する人には当たりまえかも。
はじめて見た時は、そんな企業の特殊技術みたいなこと個人でもできんのかい!?って驚いた。でも一応バナーでは、よく使うスキルなので取り上げることにしました。
ちなみに私は写真は編集しません。も~めんどくさいからそのままの人w
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【バナーNO.39】
「やけくそで密入国した『夜逃げ聖女』は、殿下の愛に溺れそうです……!(雇った野盗が隣国の王弟殿下だった件)」
作者: 越智屋ノマさま
https://book1.adouzi.eu.org/n5185ip/
《ストーリー》
エミリア・ファーテは偽聖女だ。聖女の能力を持っているのに公的な承認をもらえず、『聖女』を名乗ることができない。そんなエミリアは、皇女にして聖女でもあるカサンドラと背格好が同じだという理由から、カサンドラの『替え玉』として11年も働かされてきた。しかし18歳のある日、カサンドラの逆恨みにより投獄されて処刑宣告されてしまう……。
エミリアは命からがら脱獄し、隣国ログルムントへと逃げた。密入国した矢先に『謎の野盗』に命を救われた彼女は、護衛として野盗を雇うことを思いつく。
※この作品は書籍化されて、「やけくそで密入国した夜逃げ聖女は、王弟殿下の愛に溺れそうです」と改題し2巻まで発売中ですよ! 2巻は完全書下ろし♥ 詳細は越智屋ノマさんの頁でご確認ください。
越智屋ノマさんは、第8回カクヨムWeb小説コンテスト 特別賞&ComicWalker漫画賞を「婚約破棄と同時に大聖女の証も奪われた『氷の公爵令嬢』は、魔狼騎士に拾われ甘やかに溶かされる~妹にすべて奪われた私を、とろとろに愛してくれたのは残虐な魔狼騎士でした」で受賞された書籍化作家さま。その筆は幅広く、異世界恋愛、児童書、そして5分後シリーズのショートショートまで! しっとり~コミカルと、魅力的なご著書がどんどん増えています✨
~バナー屋の独り言~
このバナーは、連載前に著者ご本人にイメージを伺いながら作成しました。「ウエディングドレスのエッセンスを入れて女性らしく云々」……もう結構前なので記憶があいまいでスミマセン(^▽^;)、確かこんな話だったような。
ですので、この背景のレース、実はドレスのすそなのです。
ドレスだよ~とわかるようにフォルムを入れたかったんですが、作品名がご覧の通りなので、フォルムが文字を邪魔しちゃうんですヨ。で、すそのレースを背景として使うことに。
このドレス、もっと青白さ際立つパリッとした感じたったんです。でもそれは今回の雰囲気に合わない。だからドレスの背後に全面ピンク色を一枚かませて、ドレスは透過効果で透けさせてピンク色を前に出し、色味を変身。
さて……ここで登場【背景除去】!
装飾に使ったバラの花びらと金色のリボン。この技術を使っています。
実際には写真だったんです。それを切り抜いて、シンプル素材にしちゃいました。
ほらこんな感じ(#^^#)
※全く同じ写真が見つけられず、似た写真を使用m(__)m
とか説明しながら申し訳ないのですがw、このバナーで最も力をいれたのは文字でございます~(;^_^A
異世界恋愛小説の表紙をいくつか参考にして、文字の大小のルールをざっくり理解。配置の感覚は第六感でつかみ、ひたすらバランスを見ながら、並べる並べる並べる……
フォントは、恋愛小説にふさわしい奇麗でロマンチックな文字を探しながら、単語の意味にも合わせていきました。これも第六感(^_^;)
――いやこういうタイトルって、ホント難しいですねぇ。プロはやっぱり凄いのです、尊敬!
最後に大きな半透明の四角でバナー全体を白さアップ&タイトルを強調。そして3点のキラキラを配置。位置は越智屋さん好みにしました✨✨✨
【バナーNO.40】
「断れない男」
作者:あき伽耶
https://book1.adouzi.eu.org/n3188ip/
《ストーリー》
主人公は断れない男。商社営業マンだが、営業成績は万年振るわずだ。断れない彼は、同僚からは嫌な客を押しつけられるし、お客の無茶な要望にもノーとは言えないから、東奔西走の毎日だ。もちろん妻にも頭が上がらない。さて、そんな彼に起こった出来事とは?
なんとこの作品、SF宇宙短編年間ジャンルで2024年3月に2位、2025年7月現在累計21位。
び、びっくり~。
ショートショート的な作品を書いてみたくて、初めてそれ風に作ってみましたが、まあショートショートって難しいのなんのって。今思えばコレ反省点だらけ、そしてショートショート書き始めたきっかけ作品でありました。
あ、ここバナー屋さんだった!(,ᵕᆺᵕ;) 失礼失礼……(ˊᗜˋ)
~バナー屋の独り言~
夜の公園で愚痴ってたら宇宙人と遭遇という変な本作(*´▽`*)
うだつの上がらない感じのサラリーマン素材をチョイス!
この体形と表情が最高でしょう? 「初めて見たとき、もう彼しかいないって、思いました。もう運命の出会い♥」(アキカヤ談)
夜の公園に仕立てるため、夜空と月、街灯とベンチを配置。そして物語のアイテム、宇宙人をUFOで表現しました。
文字はちょっと変わった形、「けいふぉんと」です。コミカルな雰囲気を醸し出してくれるので、好きですね。
なろうだと作品をクリックしない限り、このバナーとは会えませんが、他のサイトでは表紙絵として使ってます。こんなかんじ。
↓
これ、他サイトでは一緒に掲載している作品よりPVが多いんですよ(@_@)。たぶんこの表紙絵のお陰。作風にも寄りますが、なんじゃこれ?って思わせる表紙絵はクリックしてもらえることが多いみたいで。皆さんの表紙絵を作るときのご参考まで(#^^#)
【バナーNO.41】
「僕は風」
作者:冬野ほたる様
https://book1.adouzi.eu.org/n9824hv/
《243字の詩。筆者のレビュー文でご紹介m(__)m》
「受験シーズン、十代の揺れる心情を思い出してみませんか?」
思春期の気持ちは複雑です。
自分て、なんだろう。
他人から、どう見られているのかな?
もう子どもじゃないんだ。
将来は何になりたいんだろう。
大人になるって、何だろう。
――皆さんも、そう思っていた頃があると思います。
この詩の主人公は、ベランダに佇んで風に吹かれています。思春期の彼はどんな想いをかかえているのでしょう? 吹きつける風は、何を彼に問い、彼は風から何を感じ取るのでしょう。
誰しも抱えたことのある心の葛藤が、キラリと描かれています。
きっとこの風が、大人になったあなたの背中も押してくれるかもしれません。
ちょうど受験シーズンの真っ只中。あの頃のあなたを思い出してみませんか?
作者の冬野ほたる様は様々なジャンルを書かれています。異世界恋愛も現恋もすてきなのですが、一転、コメディ作品もスゴイ! かと思えばシリアスも、ホラーも、エッセイも……! 様々な顔をもつ凄腕作者さま。でもなんといってもこの詩で感じさせていただきましたが、思春期の心揺れる表現は秀逸だと思います。
~バナー屋の独り言~
いきなり背景除去からご紹介。ハイ、コチラですね。
風船です。いやもう青空に飛んでるじゃん!と思ったと思うんですけど、でもこの青空、風を感じないんですよねえ~。
だから風を感じる雲のある青空素材に、背景除去した風船をぺたり。
風船素材はすごくたくさんあるんですけど、たいてい真横から見た風船。
でも欲しいのは、空を飛んでるから、下から見上げた風船なのでした。
ところで、なぜ風船を使ったかと言いますと。
青空だけだと色味が寂しかったというのもありますが、風船が、どこにこれから向かうのかわからない主人公自身を表現できるなと思いました。
それから、こだわったのはフォントです。
実は冬野ほたるさんもバナー屋さんなんですね。だからフォントを詳しく書いちゃいますヨ~。きっと知りたいよね~、冬野さん?
「僕は」は、「ふい字」フォント。
手書きっぽいのが、詩の主人公自身が語っている様を表現してくれているようだなと。
「風」は「Adore the world 世界を旅する」フォント。名前、長い~(;'∀')
そして偶然ですが、この詩にぴったりな名前! 探していたのは軽く感じる毛筆風。風ってやわらかで幅のあるイメージなんですよね。私はこの書体にピンと来ましたね。
文字には「影付き」エフェクトをかけました。風ってわずかな時間をかけて体をなぞってゆくと思うので、そこを表現してみたんですけれど。
著者名のフォントは「Little boots オーバーシューズ」とこれまた長いネーミング。でもこれもね、なんか風をはらんだ雰囲気なんですね。ぴったりだなあと選択。
そうそう、「僕は風」の文字サイズ。メインの風をどーんと据えたほうが「風らしいなあ」と思って、こうなりました。
え~、このバナーから、風、感じてもらえました?
皆さん、気になる作品ありましたか?
れっつ、ちぇけら!!













