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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
1部7章『闇の牙』
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4話 「修羅」

「オレの力・・・お前たちに見せてやろう! サンダーレイン!」


 降りしきる雷の雨。俺ははじめてみるがこれ自体は雷の基本技。奴の属性が雷であるということを示すのみ。だが


「くっ! アシュラの姿が見えない!?」


 そう、光と音にまぎれて動くアシュラの動きがつかめない。・・・目に頼るな。耳に頼るな!・・・・そこだ!!


「ほう?・・・あえて雷を受けながらオレを捉えるとはな。」


 雷などよりもお前の一撃の方がはるかに怖いからな。・・・いや、受けて良くわかった。こいつはある意味俺と同じタイプだ。身体能力は高いが、魔力は低い・・・魔法による『攻撃』などはないのだ。それこそ俺以上にな・・・。


 まともに打ち合う俺とアシュラ。腕力はアシュラの方がはるかに上・・・ゆえに俺の体勢は大きく崩される。そこにアシュラの一撃が腹に向かってうたれ・・・るはずだったが


「そうはさせん!」


 後方からアキの鞭がアシュラの腕を絡みとり、攻撃を中断させる。


「ふん、そんな細腕でオレを止められるとでも?」


「え!?・・・きゃぁぁああ!!」


 アシュラが大きく自分の方へ腕を引く。それだけでアキの体は簡単に宙に浮き、アシュラに飛ぶように引き寄せられる! あれでは防御できない!?


「ぬっ!?」


「りゅ、リュウト!?」


 とっさに俺はアキとアシュラの間に割ってはいる。無論、代わりに攻撃を受けるためだ。腹部にまず打ち上げるように一撃、それだけで俺の体を空に打ち上げられた。そして


「・・・修羅烈風斬!!」


 そのまま空中の俺を追うようにジャンプして腹部に連続して8発、その後上空から両腕を叩きつけて一気に地面に叩き落してきた。アシュラの腕力だけでも危険だが、その腕にあるのは並みの刃物よりもはるかに強力な爪だから威力は計り知れない。


「・・・ぐはっ!?」


 感覚が完全に麻痺しているのだろう。致命に近いはずの傷は痛みさえも感じさせない。ただ、傷口と口より吐き出される血の量だけがダメージの大きさを俺に物語る。だが、大人しく寝てるわけにはいかない!


「だ、駄目だよ!? リューくん!! それ以上動いたら死んじゃうよ!?」


「かまわない!・・・どの道ここで戦わなければ全滅だぞ!」


 そうだ・・・俺一人の命で二人助かるなら安いものだ。


「駄目だ!!・・・リュウト、そなたは約束したぞ。絶対に死なないと・・・心配するな、今度こそ! 今度こそ私が戦線を支えてみせる。」


 ・・・アキ。


「そうだよ! それにそんな怪我じゃ戦えないよ?・・・今のリューくんに負けるほどわたしもあーちゃんも弱くないんだから!」


 ・・・レミー。そうだな・・・今は治療すべきか・・・。


「話は済んだか?・・・ではしばし、この女にオレの相手をしてもらうとしよう。」




 ・・・これで三回目。前二回は時間稼ぎをしようなんて思ったから失敗した。今度は倒すつもりでやる・・・それでも時間稼ぎになるかどうか微妙な相手だけどね。


 杖の一振りで8つの火球を生み出す。今までの私なら『ファイヤーボール』の名前を唱えなければ一つとして生み出せなかったんだけどね・・・何故か今なら出来る気がした。


「ほう!? 思ったよりやるではないか! 女・・・いや、マジシャンよ!」


 とにかく手数を多くする。守りに入って勝てる相手じゃない。ううん、きっと守りに入ったとたんに殺される。


「エクスプロージョン!!」


 その上で距離をとる。アシュラに遠距離『攻撃』はない。彼の魔法は全て距離を狭める為の手段だ。逆に私に近距離攻撃はない。あれはよほど実力の差がない限り緊急回避以上の効果は見込めない。


 あとは・・・切り札。残り魔力量からいってもう一発が限度だろうあの『技』を何時使うかだ。・・・レミー・・・リュウトをお願いね。

アキの戦い・・・悲痛なまでの覚悟。ここでついにヒロインが死・・・


メイ「そのようなことがおきたらあなたの首が落ちますわ。」


・・・あの、そんなわかりやすく作者を脅さないで下さい><


メイ「脅す? 脅すのなら・・・もっと凄いことをして差し上げますよ? 例えば・・・」


いや、言わなくていい。なんか方法を論じるだけで年齢制限をかけないといけない気がする・・・。


メイ「あら、残念ですわ。では・・・くれぐれも間違いをおこさぬように。」


・・・あれで脅しじゃなかったら一体何なんだろう?

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