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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
1部3章『思い抱きしめて』
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間幕劇場『アキの魔法講座』

殆ど設定集なお話です。ほぼ会話だけで進行していますのでご注意ください

「では、魔法と魔法に関わる関連事項を早速教えるとしよう。かなり長くなるが、この世界に生きるうえで基本となることばかりだぞ。まずは根源となる内部エネルギーについてだ」


「メイさんの話では俺の中には膨大な内部エネルギーが眠っているらしいけど・・・そもそも内部エネルギーってなんなんだ?」


「そうだな・・・一般的にいう、『気』や『オーラ』と同じものだと捉えればいい」


「じゃあ、使ってしまうとなくなるんじゃないのか?」


「確かに使えばなくなる。だが、そなたが受け継いだのはいうなれば貯水タンクのようなもの。いくら使ってもタンクそのものの大きさは変らん」


「だが、中に入っている水は供給が無ければなくなるだろ?」


「逆を言えば供給さえあればいいということだ。『世界の裏』とも『別の世界』ともいわれている場所に無限エネルギーがあるというのが定説なのだが・・・そこから私たち生命体には力が流れ込んでくる。話は少々ずれるが、逆を言えばエネルギーのパイプを持つものを生命体と呼んでいるともいえる。パイプを持たん意思あるものは擬似生命体・意思さえないが動くものは傀儡だな」


「パイプを持っていて意思無き者は?」


「意思の有無に関わらず、パイプを有してる時点で生命体じゃ。さて、話を戻そう。内部エネルギーとは供給量(回復量)・タンクの大きさ(最大保有量)・(単位時間あたりの最大)放出量の3つで決まる。これらは先天的なものも大きいが、後の訓練で大きくすることも出来る。そして・・・そなたはタンクは元より出入力のパイプも大きいのだ」


「それはかなり有利ってことだよな? だが、使えないってことは・・・放出できていないってことか?」


「それならばまだマシなのだ。無理に放出しなくてもエネルギーはあるだけで肉体を強化する。筋力×エネルギーが実際の力と思えばいい。ゆえにこの世界では防具をつけているものは少ないのだ。動きを抑制してしまうものをつけるよりはエネルギーを大きくするほうが効率的と言うことじゃな」


「なるほど・・・じゃあ、放出ってのは一時的にそれを増幅するって感じか? その代わりにその後はエネルギーが減る、弱体化すると」


「そのとおりだ。つまり・・・放出できんだけなら強化というメリットはあるのだが・・・」


「俺はそれさえもないってわけか?」


「うむ。まだ竜神のエネルギーがそなたの体に馴染んでおらんのだ。こればかりは時間をかけて馴染ますしかないな」


「それはわかったが・・・魔法とはどんな関係が?」


「内部エネルギーはな、この状態では自身の体にしか影響を与えん。それを魔力と言う形に変換してこそ外部に影響を持つのじゃ」


「魔力・・・アキは潜在魔力がエルフNO1なんだろ?」


「そのとおりだ。つまり伸びしろを含めたタンクの大きさと魔力への変換効率がいいと言うわけだな。勿論、この効率も訓練によっても向上するものだ」


「ふむふむ・・・変換効率が悪いと源泉のエネルギーが大きくとも魔力量は少なくなってしまうわけか」


「そうじゃ。だがそれだけではないぞ。魔力はその後、魔法か魔術に変換される。つまり、魔法とは二重に変換の効率を求められるのだ。リュウトが魔法を使えんのは両方とも効率が悪いのだろうな。エネルギーが馴染めば(源泉となるものが大きくなれば)効率は悪くとも使えるようにはなる。・・・効率を強化するのはその後の話だな。なお、魔術は物理法則に添うためコストは低いが瞬時性がなく大それたことはできん。魔法は法則の書き換えゆえにコストは高いが即座に結果をだし物理法則に反したこともできるのだぞ」


「よし! わかったよ。ありがとな、アキ!」


「何を言う?・・・講義はむしろこれからだぞ?」


「えっ?」


「魔法には属性というのがある。これの説明が一番長い。先ず大きく分けると3つ・・・天意2属性・心理2属性・基本6属性・・・と分かれる。生物は皆、生まれた時にこの中から2つを持つのだ」


「となると基本属性がいいな。6個も使える」


「愚か者・・・自身の属性となるのはその中のさらに1つだけだ」


「なんだ・・・そうなのか」


「順に説明していこう。天意2属性は天と無・・・だが、これらを有するものは殆どいない。特に天は数兆人に一人いるかいないかとも言われる。ゆえに殆ど何も分かっていない属性だ。心理2属性は光と闇・・・光は防御と幻惑 闇は攻撃と恐怖を司る。基本6属性は多いので表にしてみた」


火:攻撃に優れる。特性は活性(暴走させることもできる)


雷:火に次ぐ攻撃力。火より応用力に優れる。特性は発散。


風:全てにおいて平均的。特性は移動、長じれば転移魔法も使える。


水:回復に優れる。特性は光と同様に幻惑。また風には及ばないものの転移魔法も使える。


氷:風よりはバランスが悪いがこちらも平均型。特性は抑制、時間さえも遅く出来るものもいるとか。


地:防御に優れる。最弱とも呼ばれるがパーティに一人いると便利。特性は結界。


攻撃:火>雷>風>水>氷>地


回復:水>氷>風>地>雷>火


防御:地>氷>風>水>雷>火


「ちなみに私の属性は光と火。自分の属性以外は使えないから注意することだ」


「俺の属性は何だ?」


「知らぬ。自分の属性は自身が一番知るもの。・・・魔法を使えるような状態になればおのずと分かる」


「そういうものか・・・」


「なお、いままで基本技というものがいくつかでてきたが、基本技とはその属性を使えるものならば誰でも使える4つの(攻撃)技をさす。他にも使いやすい回復や防御もあるが・・・こちらは誰でもとはいかんな。事実、私は回復の魔法は使えない。とはいえ、基本回復の技と基本防御の技は比較的(その属性が使えるならば)使えるものが多い。それ以外の技は個人の気質や技量・・・その他もろもろで構成されているので基本的には開発者以外は使えんと言うことだ。・・・ふむ、今回はこのぐらいにするかな」


「ふ~、長かった~」



おまけ


「えっと、何々・・・リュウトの属性が風だといいな♪」


「ん? アキは何を読んでいるんだ?」


「!? い、いや・・・なんでもないぞ。さぁ、出発するとしよう!」


「・・・?」


 アキの読んでいた本は相性占いの本・・・読み癖のついてるページは


 『属性による相性占い:恋愛編』


  熱いハートの火のあなたと相性のいい人は自由気ままな風の属性です♪

え~、かなりの長文お疲れ様でした。ここまで読んでくださった方に感謝します。


アキ「説明した私が言うのもなんだが、これを覚えてくれっていうのは酷だな。」


細かいことはいいんだよ! って人ならば分からなくてもまったく問題ないですよ。あくまでこの作品はこういう設定ですってだけなので、こだわる人だけ楽しんでください。


アキ「最後になってそんなことを言うのか・・・。」


だって・・・最初に言ったらどれだけの人が見てくれるか・・・(TT)


アキ「わかった!わかったから泣くな。」


では次は4章でお会いしましょう♪

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