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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
4部9章『激突! ラグナロク!?』 
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8話 「どんな時でも」

 どんな場所でも俺たちらしくいられる。それは確かに強さであると俺は思うが、こんな時はどうなのだろうと思う謎の攻撃をアキとリデアから受ける。だが、それも敵の本陣とも言える3人の闘神がやってくるまでのこと。


「神聖な戦場で遊んでいるとはなんと邪な」


「これも俺たちらしくの体現だと思ってもらいたいな」


 正直なところ敵側に同意したい部分も多々あるが、士気の関係上こう返す。というよりもこれ以外に返す言葉がないのが正しいが。


「戯言を・・・まぁよい。どうせすぐに滅せられる身」


 感じる闘気は確かに大きい。だが同時に薄い・・・やはり操られるもの故ということなのだろう。こんなものに怖気づくようなものは俺たちの中には誰もいやしない!


「ここまで来て話し合いで決着がつくと思っているほど甘くはあるまい? もっともこっちとしては大人しく引いてくれるならその方がありがたいがな」


「笑止。こちらから言わせればこの場で悔い改めて自害すれば許してやらなくもないがな」


 これぞまさに戯言だろう。お互いにそんなことになるなんて全く思ってもいない。ただこれから戦いに移行するというその証を立てるというだけの話だ。


「竜神流・・・竜爪閃!」


 竜爪閃の軌道は3つの風の刃・・・ちょうど3人の闘神のを分断するのにはちょうどいい。そして


「さて、じゃあ頼むぞ、アキ」


「任せるがよい。いつだって私とそなたのコンビが最強じゃ!」


 相手の戦い方がわからない以上は6対3をやるよりは2対1をやる方が戦いやすい。分断してもあいつらがこんな奴らに負けるなんて全く思ってないしな。


「いっくよ~、アーくん!」


「ふん、オレの邪魔だけはするなよ」


 なんだかんだ言ってあの2人のコンビネーションは悪くない。アシュラの奴ならばレミーを守りきるだろうし、レミーの回復の力があれば万が一も考えにくい。


「なんだってワタシの相方があんたなのよ!」


「俺もレミーの方がよかったのだが・・・まずは生き延びることを考えるべきだな」


 この2人が一番心配は心配なんだが、2人ともバランスはいいからな・・・後はコクトがリデアを冷静にリードさえしてくれれば問題ない・・・はずだよな?


「さてと・・・まずは一気にこっちを倒さないとな」


 にやりと笑う・・・アシュラとのコンビも新鮮だったが、やっぱりアキとのコンビが一番しっくりくるかもしれないな。


「そなたらしくもないな・・・だが気持ちはわかるぞ! ファイヤーボール!」


 アキお得意の8連発のファイヤーボール! その陰に隠れて俺がやるのは・・・フッ、俺の技とて正統派の綺麗な技ばかりじゃないぞ!


「行くぞ! 竜神剣第2封印解除! そして竜神流暗殺術奥義・・・無明!」


 高速移動術の刹那、風を動かさない無風、気配を消す気殺、予備動作を行わない不動、それらをすべて組み合わせた隙をつくことを主目的にした剣術の最終形ともいえる技。敵から見れば今まで目の前にいた俺がいきなり背後で斬りかかっていたと思えるだろうな。


「何!? いつの間に背後に?」


「ほら、俺の方にばかり気を取られていていいのかな?」


 虚を突くとは動揺を誘うことに他ならない。そして動揺は次の虚を突く呼び水に他ならない・・・。もしも、こいつらが正気だったらこんなつまらない戦略に簡単に引っかかることはなかったかもしれないがな。


「そういうことじゃの。攻撃力だけならば私の方がリュウトよりも上なのじゃぞ? 『真紅なる業火よ。我が命の火を糧に偽りの生命となれ!』ファイヤーバード!」


 だからこそ、こうも簡単にアキの8匹の火の鳥に視線を取られる・・・先の動揺があったからこそ、そして


「8匹の火の鳥全てがお前を狙うわけじゃないぞ・・・初めの動揺1つが全てを狂わす。俺たちの領域の闘いはそうであったはずなんだがな」


 本来はこいつもわかっているはずのこと。ひょっとしたら俺以上にだ・・・だからこんなことを言うこと自体が無駄であることは知っている。そして、俺もまた第2封印を長時間解除していられるというわけでもない。


「悪いが一撃で決めさせてもらうぞ! 竜神剣モードチェンジ風! 竜神流・・・火炎風竜斬!!」


 止めには遠い、だが、この出力ならば同時に操りの糸を斬ることもできるはずだ・・・そして、俺とアキの小気味いいハイタッチの音が響くのはもうすぐのこと

今回はちょっと短め、そして次がこの章の最終話であり・・・次々回からの次章がこの部の最終話になります。


リュウト「ふむ、となると黒幕との戦いはこの部では描かれないと・・・」


ストップ~~~! 一応秘密の領域ですから、それ! ごほん、まぁ、前も言いましたが4部は5部そして最大の山場の1つである6部の為の序章にあたる部分ですということですね。


リュウト「今度の闘いは長丁場になるということか・・・レーチェルも大人しくしているつもりは今度ばかりはないだろうしなぁ」


ええ、リュウトの秘密や竜神の秘密、そして竜神剣の秘密などがどんどん出てくる・・・初めの話でもありますから是非注目してください。では次回もお楽しみに~♪

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