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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
1部3章『思い抱きしめて』
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4話 「崩壊の序曲」

 

 チュンチュンチュン・・・雀のさえずる朝。


 昨夜遅くまでママナと話していたリュウトたちはちょっと寝坊ぎみ。とはいえ、心地よい目覚めの朝・・・に本来ならなるはずだったのだが


「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!!!」


 この悲鳴によって全ては変ろうとしていた。




 突然響き渡った悲鳴に俺は飛び起きた。こんな時間まで寝入ってしまったとは・・・じゃなくて!あれは先生の悲鳴か!?あの人がこんな声を出すなんてただ事じゃない!


「リュウト!!」


 慌てて部屋を飛び出した俺と時を同じくしてアキも部屋から飛び出してくる。普段と違い、寝癖だらけの髪を見るところ彼女も俺と同様にこの悲鳴で飛び起きたのだろう。・・・それでも戦闘準備だけはしっかりやっているのは合格点を出せるな。


 途中でオロオロとしていたケンタとハナに家の中にいるように指示をして、俺たちは悲鳴の聞こえた外へと飛び出した。





 ここで少し時間を巻き戻してみよう


「ん~!いい天気ね~。洗濯日和だわ~!」


 こんないい朝だって言うのにリュウトくんとアキさんはまだ寝ている。二人とも旅で疲れているのは分かるんだけど、ちょっと腹が立つ(主にリュウトくんの方が)。


 でも、本当によかったわ。今朝ついついリュウトくんの寝室を覗きに行ってハナたちに変な顔をされてしまったけど、本当に心配したんだから。


 あの子は昔からふらっといなくなって私を心配させてたけど、今回ほど長くいなくなっていたことはなかった。そりゃ、あの子ももう(推定)20歳だからいつまでも孤児院にいる歳でもないのかもしれないけど・・・。もしかしたらって最悪な想像が頭をよぎることも一度や二度ではなかったのよ。


 だから、リュウトくんが無事に帰ってきたことが嬉しくて・・・でもそれが現実かどうかの保障が欲しくて・・・覗きにいって寝てるところを見て安心する。私ったら何をしてるのかしら?


 それにリュウトくんが連れてきた彼女、アキさんは間違いなくいい人(ちょっと彼女にするには若い気もするんだけど)、なのになんかもやもやするのよね? もう! 私がこんな風じゃ駄目じゃない! ちゃんと可愛い弟の幸せを・・・祝福してあげないとね。リュウトくんが・・・ずっとここにいてくれるものだと信じていたとしても・・・。


 ん? 今、なんか黒い影が見えたような気が?? 気のせいかしら? ゴシゴシと目をこすって再び同じ場所を見ると・・・何もいない。やっぱり気のせいね。


「女、竜神を名乗るものをどこに匿った?」


 きゃ、なによ、急に出てきて驚いたじゃない! ・・・あれ?さっきまで誰もいなかったのに・・・それに全身黒ずくめの騎士なんて見るからに怪しい!


「な、なによ、あんた! ここにはそんな奴はいないわよ!」


「強情だな、女よ。ならば、主の体に聞いてやろう。」


 ち、ちょっと・・・剣なんて持ち出して本気? まずい・・・この人、私なんかじゃ絶対に勝てない。


「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!!!」


「喚くな。さぁ、言え!竜神をどこに匿った! このまま、この首を握りつぶしてくれようか!」


 カハッ・・・い、息が・・・できない・・・・くる・・しい・・・。


「どうした!? 先生!!」


 ドアが開いて・・・リュウトくん?・・・駄目・・・逃げて。


「先生!・・・おまえは! まさか・・・邪竜神の刺客か?」


「ほう、その名を口にするとは・・・たしかに聞いていたとおりの風貌だ。貴様が竜神を名乗るものか。」


 リュウトくんが・・・竜神?


「ほう! 女、その顔を見る限り知らなかったようだな。どうだ? この者の所為で貴様はこんな目に遭ったのだ。恨み言に一つでも聞かせてやれ。」

さぁ、前回までのほのぼの感とは一転、一気に緊迫モードに突入です。


三人は本編で忙しそうなので、今回のゲストは・・・誰にしよう?


メイ「私が来て差し上げましたが・・・。」


呼んでいないのですが・・・まだママナの方が近い場所にいますよ?


メイ「私はエルファリアにいますからこんな場所でないと出番がありませんので。出番は自分で作るものですよ?」


だからって・・・まぁいいや。で、何か一言?


メイ「いえ、ライバルを潰しておこうかときたのですが・・・ここにはこれないようですね。」


ライバル・・・マリア姉か、アキのライバルと言う意味なのか、自分のライバルと言う意味なのか・・・。


メイ「さぁ、どちらでしょう?」


・・・お願いですからあとがきで争わないで下さいね><

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