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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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最終部最終章「ラストバトル! 伝説の幕を下ろすとき!」2話「小手調べ」

「だが今だけはこう名乗らせてもらおう! 俺はリュウト=アルバード! 長き戦いに終止符を打ちに来た!」


 いま俺は個人としてここに立っているわけではない。今までの戦いとは違う・・・竜神の名を継いだ者として歴代の竜神達とともにここに立っている。ならば名乗る名はこっちの方だろう


「くくっ、吠えるじゃねぇか。ならちっと遊んでやるよ」


 !? 口調が変わったな。つまり本体であるレオンも同じ状態か。分体だから不安定なのでなく、本体が不安定だから分体も不安定だった。つまり、後ろにいる無数の分体も同じ状況だと推測できるのは少々怖いが、本体が安定していないのはつけ入る隙になるかもしれない


「おらっ!」


 声はまるで三下の喧嘩屋。いや、動きもそうだが速度が尋常じゃない。これで本人も言うように遊びならば・・・出し惜しみしている余裕はないな


「リュム、フル出力だ!」


 こぶしを突き出すように突いてきたレオンの剣を下から跳ね上げるように受け止める。存在の剣になったことでリュムの力を全力で使っても昔ほどの消耗はない。これで最後まで持たせるしかないな・・・さすがにドラゴニック・キーの開放はまだ使うわけにはいかないが


「けっ、このぐれぇはできてもらわねぇと、なぁ!」


 レオンは即座に一度剣を引き、そして再び突き出してくる。粗雑なようでオレの体勢と剣の位置からして防ぎにくいところを狙ってくる・・・が、ぎりぎり防いだように見せて受けた衝撃の反動を利用して縦、厳密にはレオンの頭上を飛び越える形で縦に回転しながら背後に背合わせで立ち、そのまま背面に回転斬りをする

 だが強靭なエネルギーで守られてるレオンには存在の剣といえどもまだ俺の力では大した傷にはならない。そしてそのことを嘆く間もなく俺は横へと飛びのき、直後に俺がいた場所をレオンの剣が通り過ぎていく・・・傷は左足首の切断。この程度ならば無視してもいいが、レオンも態勢の立て直しか、それともあえてか、動きが止まった隙に再生する


「へっ! やっぱりてめぇは俺より弱ぇえ」


「そうだな。能力だけならば負けているな・・・だが、戦いで負けるつもりはない!」


 身体能力は勿論、戦闘技術でも負けているのかもしれない。一番の売りであるエネルギー量も俺の攻撃が大して効かなかったのに対してレオンは足首だけとはいえ切断したのだから負けているのかもしれない・・・だが、それがどうした? たとえ全ての能力で負けていたとしても諦める理由にはなりえない


「・・・はん、あいつが気にしていただけのことはあるな。だが、これを見てもそう言えるか?」


 そういってレオンが指をさした先、無数の球体とそれを見ているレオンたち。その中の1人が視線を別の方向に・・・!? さっきまで奴が見ていた球体が消えている? おそらく、視線を外したことがきっかけなのだろうが


「いいか、あの球体1つ1つが世界だ。そして誰も見ていねぇ世界は消滅する。安心しろ、あの球体はてめぇがさっきまでいた世界じゃねぇからよ」

ということでリュウトの敵はこんな状況も


アキ「ちょっと待って!? あれじゃあリュウト戦えない・・・」


ある意味世界ごと仲間全員を人質に取られているようなものですからね。ですが


アキ「ですが?」


さすがにこの先はネタバレですね。まぁ、フラグはすでに立っているというか、描写はあるので予想してみてください。ってアチチチチ!?


アキ「そんな意地悪を言う作者は燃やしてもいいよね? ということで炭の代わりに占めのあいさつね。次回もちゃんと見に来てね~私との約束だよ」

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